kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

毎日新聞「えらぼーと」への回答に見る「国民怒りの声」小林興起の欺瞞

少し前に書いた 小林興起擁立で誰からも顧みられなくなった小林節の「国民怒りの声」 - kojitakenの日記(2016年6月23日)のコメント欄より。

http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20160623/1466635957#c1466659674

id:nessko 2016/06/23 14:27

小林興起
郵政民営化に反対して、小泉に刺客送られて負けた人ですね。あのころのなんでも民営化熱には流されずまともなことも言っていた人だったのですが、思想的には右寄りでしょう。当人もそれをごまかしたりしたことは過去にもない。リベラルは左派と相性がいいようには見えません。
何が起こっているんだと戸惑いますが、とにかく小林興起は政界にいたいし、だから、そのためにはつかめるものはなんでもつかむ、ということでしょうか?


小林興起が小泉に刺客を送られて負けた時の「郵政総選挙」の直前に、小林興起石原慎太郎がフジテレビの『新・報道2001』に出たことがあります。あの時、石原は小林擁護論をぶとうとして、司会の黒岩祐治以下、小泉を応援する他の出演者の白い目にたじろいで、「うぐっ」と言って小林を擁護する言葉を飲み込んでしまい、言いたかったであろうことをろくに言えずに終わったものでした。

小林興起郵政民営化反対論は、当時評判をとった右翼国粋主義者関岡英之が書いた『拒否できない日本 - アメリカの日本改造が進んでいる』(文春新書)でも絶賛されたものでした。nesskoさんの小林興起に対するポジティブなイメージも、当時の小林の郵政民営化反対論の印象によるものと推測します。

しかし、小林興起で評価できるのは、郵政民営化に反対したそのことだけだと私は思います。

小林は、2005年の郵政総選挙では、nesskoさんのお嫌いな田中康夫とつるんで新党日本から立候補し、惨敗しました。

さらに、一時あの悪名高き陰謀論者であるリチャード・コシミズを頼るまでに落ちぶれたあと、2009年の政権交代総選挙で小沢一郎に拾われ、民主党比例代表名簿に載せてもらって衆院議員に復帰しました。

このあと小林は、減税日本に入ったり日本未来の党に入ったりと、小沢一派の「走狗」として活動してきましたが、2012年に(減税日本と合流した)日本未来の党から立候補して落選したあとは国政に復帰できていません。

要は、小林興起の正体は「節操のない奴」に過ぎないのです。

そのことを改めて認識させられたのが、毎日新聞の「えらぼーと」に対する小林の回答でした。

http://vote.mainichi.jp/24san/

私は東京選挙区なので、選挙区の各候補者の回答と自分の回答の一致度が表示されます。

その結果は、小林興起と私との一致度は、増山麗奈(社民)81%、山添拓(共産)78%に次ぎ、小川敏夫民進)と並ぶ74%という数字でした。他の主な立候補者との一致度は、田中康夫(お維)63%、三宅洋平(無所属)59%、蓮舫民進)52%、中川雅治(自民)37%、竹谷とし子(公明)37%、高樹沙耶(改革)37%、椙杜徳馬(幸福)33%、鈴木麻理子(こころ)30%、朝日健太郎(自民)11%などとなります。

私は国政選挙の度に「えらぼーと」をやってみるのですが、社共の候補者との一致度が高いのはいつものことです。で、小林興起の回答は、民進党の中ではリベラル派なのであろう小川敏夫と同じで、社共の候補者とそんなに差のない数字になっています。民進党右派の候補者である蓮舫よりはるかに高い数字です。

このことから、今の小林興起が本音を隠して「リベラル・左派」に媚びを売っていることは明らかでしょう。

そんな小林興起を私は嫌悪しますし、小林興起を担いだ小林節に対しては、しょせんその程度の男だったか、という失望感しか持ちません。