kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

やっとナベツネの理想のペナントレースなのか?

昨日の東京ドーム(巨人−阪神戦)は、3年前に観客数の実数を発表するようになって最多の観客数だったという。巨人と阪神の一騎打ちとなったペナントレースは、実に32年ぶりとのことだが、私はその32年前を覚えている。10月に入って、巨人と阪神が後楽園で3試合、甲子園で2試合の5連戦を行い、巨人が3勝すれば優勝、阪神が3勝すれば阪神に全勝マジックが出るという、1勝の差で天国と地獄に分かれる条件だったが、なんとそのどちらもない2勝2敗1引き分けになって、巨人に残り試合1でマジック1が点灯、巨人の最終戦広島市民球場で行われて巨人が勝って優勝を決め、前年後楽園で広島に優勝を決められた借りを返したのだった。阪神は、後楽園で2敗1分けと敗れて自力優勝の可能性がなくなったあと、甲子園で連勝して巨人の胴上げを阻んだのだが、負けて自力優勝の可能性をなくしておきながら胴上げを拝まされるのだけは他球団に押しつけるあたりが阪神らしいなあ、と思ったものだ。でも、まさかその後30年以上も阪神と巨人の優勝争い一騎打ちがなくなるとは思わなかった。

1978年のヤクルト優勝、79年、80年の広島優勝で流れが変わった。80年代半ば頃は広島の黄金時代。84年、86年と優勝し、85年の猛虎打線突然変異の年にも、広島だけは阪神に勝ち越した。87年に星野仙一が中日の監督になって中日が金権球団になると、中日がほぼ毎年優勝争いに絡むようになり、90年に野村克也がヤクルトの監督になると、ヤクルトの黄金時代が始まった。97年にはヤクルトと横浜が優勝を争い、広島3位、巨人4位、阪神5位、中日最下位と、今では信じられないような順位が実現したが、セ・リーグ首脳が「三大都市の球団が下位に沈んでいてはプロ野球が盛り上がらない」とほざいて(ヤクルトはいったいどこの球団なのだろうか?)、巨人・阪神・中日の3球団に戦力を集めるプロジェクトが始まった。2002年以降、この3球団が優勝をたらい回しする現在の体制になったが、セ・リーグの野球の人気は、万年最下位を脱した阪神を除いて低迷していった。そして現在に至る。

セ・リーグ首脳が」と書いたが、黒幕はもちろんナベツネである。今年はセ・リーグ阪神と巨人の優勝争い、パ・リーグが4年前の球界再編騒ぎでナベツネと共同戦線を張った西武が1位、オリックスが2位になり、ナベツネの息のかかった球団ばかりが好調だ。

そんなナベツネ支配のプロ野球に、なんとか広島カープが風穴を開けてくれないかと思う今日この頃なのである。