kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

中山成彬の妄言は、争点そらしというより単なるKYだ

中山成彬日教組批判をがなり立てたのは、その前の麻生の集団的自衛権の発言と合わせて、総選挙の争点を経済問題(特に格差や貧困、それに後期高齢者医療問題)から政治思想的な問題(改憲日教組自治労などへの批判)にすり替えようとする狙いからきているという指摘がある。

それはその通りだと私も思うが、同じことをやろうとしてドツボにはまったのが、昨年の参院選前の元首相・安倍晋三だった。
昨年3月の朝日新聞(大阪)の見出しが、私には忘れられない。「首相、「改憲」むき出し」という一面トップの見出しで、他のあらゆる問題をほったらかしにして、ひたすら憲法改正にのみ執念を燃やす安倍を皮肉った記事だった。

結局、改憲参院選の争点になどならず、争点は5月に表面化した「消えた年金」問題だった。安倍は選挙に惨敗して退任に追い込まれ、KY(空気を読めない)という汚名を着せられた。

今朝のフジテレビ「報道2001」でも、終わり近くに長妻昭へのインタビューがあった。今度の総選挙では、民主党のエースは長妻昭だ。確かに憲法や外交・安全保障問題は民主党のアキレス腱だが、国民の主たる関心はそんなところにはない。なんといっても、長年のコイズミや安倍の新自由主義政策による格差拡大や、それが生み出した貧困問題に苦しんでいるのだ。改憲論議や安全保障問題、ましてや、日教組をめぐるくだらない口喧嘩など、誰も聞きたいと思っていない。

それを全然わかってないから、安倍晋三同様、中山成彬もKYに過ぎないのである。

断言する。中山の辞任は、単なる犬死にである。それ以上のなにものでもない。