kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

巨人優勝と経済危機

巨人がセ・リーグ2連覇を記録した。セ・リーグでの連覇は1992年、93年のヤクルト以来15年ぶりで、巨人の連覇になると1989年、90年以来18年ぶりだ。

ところで、経済が明から暗へと移行する時に、巨人が連覇する傾向がある。国民生活の実態はともかく、「戦後最長の景気拡大」とされていた昨年、巨人が優勝したが、今年連覇を記録した時には米国の住宅バブル破裂から始まった世界金融危機により、景気は急激に悪くなっていた。18年前の巨人連覇でも、1年目がバブルの頂点で、2年目がバブルが弾けて株価が急降下した。さらに、巨人が9連覇を記録した1973年には、石油ショックが起きて、長く続いた日本の高度経済成長時代が終わった。連覇ではないが、ITバブルが弾けた2000年にも巨人が優勝している。さらに、2002年に巨人が優勝すると、株価はITバブルの頂点の頃の半分以下に値を下げた。当時と今の日経平均がほぼ同じくらいである。

かつて、「巨人が優勝すれば景気がよくなる」という俗説が信じられていた時代が長く続いたが、実際には、経済の曲がり角やバブル崩壊のタイミングで巨人が優勝しているのである。むしろ、日本経済にとっては巨人の優勝は不吉なシグナルだ。

今回は、優勝が当然視されていた阪神が優勝を逃したことで、実際の経済効果にも悪影響を与えるとも一部で報道されているが、さすがにこの説には私も疑問を感じている。18年ぶりに阪神が優勝した2003年と比べて、2005年の阪神優勝は、中日との白熱した優勝争いだったにもかかわらず大して盛り上がらなかった。今回も、経済効果の損失などたかが知れているのではないか。CS第1ステージに阪神が勝ちさえすれば、また巨人とのシリーズが延々と続くわけだし...