kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

東京地検特捜部は岸信介系アナクロ保守タカ派勢力の犬

国会が始まってしまえば国会議員の不逮捕特権があり、逮捕は格段に難しくなる。だから、検察が小沢一郎本人を逮捕しようと思っていたのなら昨日までに逮捕しなければならなかったが、それはなさそうだったから、一部で観測されていたように石川知裕の在宅起訴くらいなのかなと思っていたが、東京地検石川知裕の逮捕に踏み切った。これで、4年前のライブドア事件並みの激震が走り、18日に召集される通常国会はこの件をめぐる攻防ばかりが注目されることになるだろう。来月半ば頃には、自民党議員が民主党の仕掛けた罠に引っかかってガセネタで政府を追及して墓穴を掘るかもしれない。

ただ、ライブドア事件の時には実業家が逮捕され、今回は民主党議員が逮捕されたことが特徴的だ。つまり、どちらの網にもかかっていないのが自民党の政治家たちだということである。もっと言うと、小泉純一郎系の新自由主義と、小沢一郎系の旧経世会の両方を嫌う政治勢力、すなわち清和会系のうち非ネオリベ系旧保守の自民党議員。その代表格は安倍晋三*1森喜朗。彼らによる政府攻撃に加担する気には毛頭ならないので、ブログでこの件を取り上げる機会は少ないと思うし、そもそもこれを機会に企業・団体献金の全面禁止の方向に進めば良いだけだ。それは、自民党の政治家たちにとってもっとも不都合な道でもあるから、リベラル系ブログ書きのなすべきことは、そちらの方向の世論を盛り上げることであるはずだ。ところが、昨年の西松事件では無能な小沢信者たちが「企業献金の何が悪い」と言い出してドッチラケだった。しかも、彼らにとって間の悪いことにその直後にほかならぬ小沢一郎自身が企業・団体献金禁止を言い出した。あの時の町村信孝の吹き上がりぶりといったらなく、今思い出しても痛快だ。

今回の件は、東京地検特捜部が、安倍晋三を象徴とし、森喜朗を実質的な最高権力者とするアナクロ政治勢力の意を体して政治的な捜査を行う体質を持っていることを露呈したものだ。昨年の西松事件の時には、さる有力ブログが、麻生太郎東京地検に号令をかけているという説を唱えていたが、それは必ずしも正しくなく、東京地検特捜部とは、岸信介系列の旧保守タカ派勢力の犬に過ぎない*2。だからこそ、ライブドア事件の時にも安倍晋三は無傷だったのだ。東京地検は別にアメリカに操られているわけでも何でもなく、自律的に彼らは動いている。ただ、彼らが国賊であることだけは確かだ。

*1:安倍晋三小泉純一郎の後継者として新自由主義政策をとったが、首相在任当時から本心は「反小泉」であったことは明らかで、そもそも安倍は改憲にしか関心がない

*2:麻生太郎にしても谷垣禎一にしても保守本流系の出身だけれど、今となっては清和会の傀儡だ