kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

「ほくそ笑むのはまだ早い」と書いた産経新聞記事はどこに行った?

「小沢疑惑を広めたから特捜部の捜査は価値がある」のか? : ニュースの現場で考えること より。ブログ主は、北海道新聞東京国際部の高田昌幸記者。

 産経新聞社会部長の近藤豊和さんは、1面に「ほくそ笑むのはまだ早い」と題する長文の論考を掲げている(これはネットでも読むことが出来る、、、と書き、リンクしようと思ったら、いつの間にか、MSN産経の当該ページはリンク切れでした)。前半から中盤まではともかく、私が異様に感じたのは、末尾部分である。
 

 <……小沢氏の不起訴の観測が一気に拡大した2日夜。小沢氏側関係者たちは早くも「勝利宣言」をあちこちでし始めていた。この日昼、衆院本会議場で鈴木宗男衆院議員とほくそ笑む小沢氏の姿を報道各社のカメラがとらえていた。
 「疑惑の山」への捜査は継続されるだろう。そして、国民の注視もやむことはない。ほくそ笑むのはまだ早い。>


 読む人それぞれに読み方は違うのだろうけれど、私はこの末尾の部分が「捜査当局と一緒になって小沢氏の疑惑を追及していく」という内容に読めてしまった。どうして、捜査当局と一緒になって、あるいはそういう気持ちで、報道を続けるのか。なぜ、もっと捜査当局と距離を置き、捜査自体も突き放しながら眺めることをしないのか、と思う。なんというか、新聞も「正義」を振りかざしたがる存在ではあるけれども、強大な国家権力と二人三脚で「正義」を唱えることの危険性は、戦前の新聞人の行動から十分学んだはずではないのか。


いかにも、自民党と一緒に下野した産経新聞の書きそうな記事だが、なぜリンクを外したのだろうか。あるいはリンクを張り直したのかもしれないが、それはどうでもいい。

このエントリを上げたのは、今放送中のテレビ朝日サンデープロジェクト』で大谷昭宏が、声を張り上げてこの報道を批判していたからだ。大谷は、産経新聞の名前は出さなかったのだけれど。