kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

NHKのドラマ『龍馬伝』は漫画『おーい!竜馬』をパクっているのではないか

現在放送中のNHKドラマ『龍馬伝』だが、その第1回から気になることがあった。

それは、ドラマの中に明らかな作り話がよく出てくるのだが、それらの多くは、もしかして武田鉄矢原作・小山ゆう作画の漫画『おーい!竜馬』から影響を受けているのではないかということだ。これは、上士の邸宅に呼びつけられて殺されそうになった龍馬を、龍馬の母が身を挺して助けたが、それがきっかけで病弱だった母が死んでしまったというエピソードを見た時に思ったことだ。

その時は、まさか漫画に影響されるなんて、と思ってこの推測を打ち消したが、その後、武市半平太を自らの権力志向のために冷酷非情に仲間を見殺しにする俗物として描いているエピソードを見るにつけ、一度は打ち消したこの疑問が再び頭をもたげてきた。

今日の放送にもあまり熱中できないので、この件を思い出してネット検索をかけてみると、やはり私の推測はあながち間違いでもなかったと思える記述をしているブログがあった。


龍馬伝第1話をみた: 歴史と地理な日々(新版) より引用。

 土佐の上士の邸宅に呼びつけられ、殺されそうになった龍馬を実母が助けに駆けつけ、ことなきをえたが、それがきっかけで母が病死したという話はもちろんフィクションである。

 が、それは今回の脚本のオリジナルではなく、武田鉄矢氏原作・小山ゆう氏作画『おーい竜馬』にある話がもとになっている(ヤングサンデーコミック 3巻、小学館、1988年)。

 『おーい竜馬』は、司馬遼太郎竜馬がゆく』以上に、最近の龍馬ファン生産に功のある作品(マンガ)である。

 今後の「龍馬伝」にも、少なからず影響を与えるものと想像している。

(2010年1月3日付エントリ)


龍馬伝第9回をみた: 歴史と地理な日々(新版) より引用。

どうして武市が、「上士」から、山本琢磨の不始末を責められる立場にあるのか。山本の親兄弟でもあるまいし。

 前掲『維新土佐勤王史』でも、山本は「親類預の上、割腹と」決まったのを、龍馬が「(武市)瑞山に謀りて」逃がしたと記している。龍馬と武市が逃がしたとしているわけだ。このように、武市が山本に切腹を強要する理由はまったくない。

 すなわち龍馬と武市が、この事件をきっかけに仲たがいをするというのは、全くつじつまがあわない。

 なぜこんな持って行き方をするのだろうと思っていたら、思い出した。武田鉄矢さん原作・小山ゆうさん作画『おーい!竜馬』がそういうストーリーなのだった(小学館ヤングサンデーコミックス、6巻、166〜170ページ)。

 第1回でも述べたが、本ドラマはこのマンガの影響をかなり受けているようだ。

(2010年2月28日付エントリ)


ブログ主ほど熱心な龍馬ファンではない私は、小山ゆうの漫画は一度通して読んだことがあるが、細部までは覚えていない。だが、今回のNHKのドラマが『おーい!竜馬』に影響を受けているのではないかという推測はどうやら当たっていたらしく、これでまたドラマへの興味が薄れてしまった。