kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

不況下でも財政再建にかまける菅・谷垣・与謝野・ナベツネ・船橋ら

夏休みで2日間ブログを休んだあと、民主党代表選をめぐる政局のニュースに接すると暑苦しさが倍増する。食傷とはこのことだ。

菅直人首相を見ていて、もっとも不満を感じるのは、現在の雇用状況に対する危機感が感じられないことだ。東京に本社がある大企業の男性正社員は相変わらず安泰だから、そのような住民が多い武蔵野市を地盤とする菅首相には、日本の惨状が見えていないのではないか、だから不況下でも財政再建にかまけ、消費税増税について、具体的な税率(10%)まで口にするような愚かな真似をしたのではないかと思う。

菅首相同様の極楽トンボぶりを感じるのは、谷垣禎一与謝野馨渡邉恒雄船橋洋一といった面々である。谷垣は京都府福知山市生まれだが、世襲二世であるため育ちは東京(麻布高校−東大)だし、与謝野は言わずと知れた与謝野鉄幹・晶子夫妻の孫で、東京のど真ん中の出身。ナベツネも東京出身だし、船橋阪神間に育って灘高から東大に進んだ。そういえば、菅直人東工大卒だが、谷垣・与謝野・ナベツネ船橋は揃って東大卒だ。

こんな人たちが消費税増税の旗を振るのである。彼らの「財政再建厨」ぶりは竹中平蔵よりひどい。竹中は、小泉内閣で失敗を犯した分だけ、不況時の財政出動の必要性はまだしも認めている。

今年の早い時期には消費税増税を唱えていた榊原英資も、最近では消費税増税を今やる必要ではない、日本はギリシャとは違って財政は危機的な状況ではない、今は財政再建より財政出動を優先すべき時だと主張している。今年の1〜2月頃と比較して、不況はひどくなっているから、榊原が主張を軌道修正したのは正しい。問題は、比較的安泰である東京に本社を持つ大企業の男性正社員しか見えていない、菅・谷垣・与謝野・ナベツネ船橋といった人たちの能天気ぶりである。

私はそれに非常に苛立つので、民主党代表選が無風に終わって、菅直人が労せず再選されることだけは避けてほしいと強く思う。私は、小沢一郎の「国民の生活が第一」も、内実を伴わない単なるスローガンに過ぎず、小沢傀儡政権は菅政権よりもっと期待できないと考えているが、民主党代表選が無風で終わることは、それよりさらに悪い。「反省しない菅直人」は、本当に最悪であって、最終的には菅直人が再選されるにせよ、最低でも菅直人を反省させて、不況が深刻化しているのに財政再建にかまける愚を改めさせなければならないと考える次第である。