kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

高松市ではわずか3千票差! 元官僚「薄氷の勝利」だった香川県知事選

全国的にはほとんど話題になっていない香川県知事選。かくいう私も、香川県民だった頃に行われた4年前の県知事選にはほとんど関心が起きなかったのだから、香川を離れた今、偉そうなことを言う資格など全くないのだが、無所属の渡辺智子候補が、民主・自民・公明・社民の4党が相乗りした元大蔵官僚・浜田恵造氏の3分の2を上回る票を獲得したことは、もっと注目されても良いと思う。


確定得票
浜田 恵造 58 無所属・新 163,583 54.87%
渡辺 智子 56 無所属・新 111,646 37.45%
松原 昭夫 54 共産・新 22,895 7.68%


id:sanderさんからいただいたコメント*1によると、

高松では3千票差でしたから、支持者の方に言わせると「薄氷を踏む」勝利だったとか。出口調査では民主支持の52%が渡辺氏へ投票。民主が渡辺氏支持に回っていたら……。が、それが成立しなかったのは、ま、色々あるんでしょうな。

とのこと。


浜田恵造氏は西讃・観音寺(かんおんじ)市の出身で、観音寺で元大蔵官僚というと故大平正芳元首相が思い出されるが、西讃では浜田候補の得票が多かったようである*2。しかし、県庁所在地の高松市では、民主と自民を含む4党が相乗りしてもわずか3,159票差、得票率にして2.72ポイント差。いまや、地方都市でも民主・自民の両党とも見放されているのである。

2006年に民主党代表に就任した小沢一郎が出した相乗り禁止令にもかかわらず、小沢代表下の2006年の自主投票に続いて、今回はさらに後退して自公と相乗りした民主党。また、社民党も民主・自民・公明に相乗りするていたらくだった。

四国を歩いたはずの菅直人首相は、一体何を見ていたのだろうかと思う。讃岐の「涅槃の道場」はまだ歩いていないようだから、早いとこ遍路歩きを再開すべきだろう。小沢一郎と相乗りして民主党代表選に無投票で再選されようなどという虫の良いことは考えない方が良い。

四国の遍路道菅直人を待っている。


[参考記事]

*1:http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20100829/1283082919#c

*2:観音寺市では浜田候補の得票率が実に79.21%、同じ西讃の三豊市でも70.47%に達している。