橋下「維新の怪」が無惨に没落していく一方、自民党には「おごり」がはっきり目立つようになってきた。参院選候補の公認の状況を見ていると特にそれを感じる。数日前にも「幸福実現党初の国会議員」だった前科を持つ大江康弘を自民党が公認したことを下記記事で叩いた。
そして今度はあの悪名高いブラック企業の経営者・渡辺美樹の公認である。
http://www.asahi.com/politics/update/0529/TKY201305280582.html
自民党は２８日、参院選比例区の公認候補として、外食チェーン店や介護事業を手がける「ワタミ」会長の渡辺美樹氏（５３）を擁立する方針を固めた。渡辺氏は２００６年、第１次安倍政権時に、首相肝いりの「教育再生会議」の有識者メンバーを務め、１１年の東京都知事選に無所属で立候補。都議会民主党の支援を受けたが、落選した。
また、自民党は比例区の新顔候補として大日本猟友会会長の佐々木洋平氏（７１）を公認すると発表した。
（朝日新聞デジタル 2013年5月29日5時1分）
記事にもあるように渡辺は一昨年の東京都知事選で都議会民主党の応援を受けたが、石原慎太郎に惨敗した。この時も渡辺を担いだ民主党（当時の代表は菅直人）に呆れ返ったが、橋下徹と昵懇にしてブラック企業の経営者としてあまりにも悪名の高い渡辺美樹を自民党が公認とは、大江康弘公認を知った時にも思ったことだが、なぜ今の自民党はあれほど勢いがあるのに、なぜよりによって大江にせよ渡辺にせよ人心の離反を招くだけの劣悪な人たちを公認するのだろうか。それこそリフレ派のエコノミストでも担いだ方がよほど得票が増えるんじゃないかと思うのだけれど。
早くも「驕れる者久しからず」の言葉が脳裏をかすめるようになった今日この頃である。そういや昨年の今頃はあの橋下も飛ぶ鳥を落とす勢いだった（笑）
