昨日、横浜との最終戦に敗れた阪神に続き、今日は巨人が本拠地でのヤクルト最終戦を、9回二死までリードしながら抑えの切り札・クルーンが打たれて同点にされ、延長10回にリリーフの高木がヤクルト・川本に3ランを浴びて「逆2位マジック1」を消すことができず、3位転落が確定した。この結果、昨日横浜に完封負けを喫して自力2位の可能性が消えていた阪神の他力2位が確定し、クライマックスシリーズ第1ステージは、初めて甲子園球場で行われることになった。阪神は一昨年にも2位になったが、甲子園球場の改修のため、クライマックスシリーズは京セラドーム大阪で行われ、阪神はリーグ3位の中日に1勝2敗で敗退していた。
それにしても阪神と巨人の「勝負弱さ」比べは壮絶だった。ともにナゴヤドームで2勝10敗と大負けして中日優勝の原動力となり、阪神と巨人の直接対決も12勝12敗の五分。大詰めでは、阪神は横浜戦と広島戦、巨人は横浜戦とヤクルト戦でともに手痛い敗戦を喫した。中日は何もしない間にマジックが点灯し、その後1勝、いや1試合もしないうちにリーグ優勝が決まった。
クライマックスシリーズでも、壮絶な試合が予想されるが、それにしてもヤクルトはよくやった。高田監督の更迭がもう少し早ければ、セントラルリーグは四つどもえの乱戦の中から、阪神と巨人が勝手に脱落して、最後には中日とヤクルトの一騎打ちになったかもしれないのに、と少し残念に思う。
そのヤクルトは、明日広島との最終戦を残しており、この試合が終わればセントラルリーグも終了する。とはいえ明日は雨天中止だろう。
