kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

不毛な「敵味方思考」に匙を投げる

「きまぐれな日々」で、『世界』2011年1月号掲載の飯田哲也氏の論考を詳しく紹介するのは止めた。昨日のブログ記事*1で軽く触れたが、その部分へのコメントはなく、ブログ主が岡田克也福山哲郎を宣伝してるとか、ブログ主の小沢批判はおかしい、菅直人を支持する団塊世代のリベラルと意見が同じなのだろうとか、いやブログ主は社民党支持なのだ、などといった類の「敵味方思考」に基づいたくだらないコメントしかつかなかったからだ。前々回の記事*2には、ネット右翼から、

国賊小沢がマシと思っているようだが、左翼菅とたいして変わらない在日、朝鮮、中国寄りの阿呆だ。

とのコメントももらった。

みんな赤勝て、白勝てか、さもなくば巨人頑張れ、阪神頑張れ、いや俺は中日応援だ、というのと同じ感覚でしかものを言っていない。

たとえば私は岡田克也河村たかし名古屋市長辞意表明による愛知県知事選とのダブル選挙を「究極の税金の無駄遣い」と批判したことを評価するし、再生可能エネルギーの件では、少なくとも大企業の御用労組と癒着した旧民社よりましだと思うが、彼の外交・安全保障政策は評価しないし、企業献金再開に至っては論外だ。

小沢一郎については、「国民の生活が第一」のスローガンについては評価するが、基本的に「政策より政局」の政治家だと考えているから信用していない(「政策より政局」の信用できない政治家という点では菅直人も同じだ)。その最悪の例の一つが、小沢一郎河村たかしを支援していることだ。

どんな政治家に対しても是々非々で臨むことは、私にとっては当然だが、読者の多くにとってはそうではないらしい。ブログの読者の多くは、政界戦国時代の物語のようなものにばかり興味があるようだ。別にそんな嗜好に迎合するつもりはないが、月曜日と金曜日の週2回公開と自ら決めているメインブログで、極端な不人気が最初からわかっている記事を公開する気にはならない。

だから、こちらのブログに、飯田氏の論考のメモを、気ままなタイミングで書くことにした。このエントリは、それを書く前にぼやいてみたといったところである。