kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

亀井静香はいずれ小沢一郎から離反する?

亀井が「小沢抜き」「小沢離れ」を鳩山に提案+小沢・鳩山派は「菅切り」を目指す? : 日本がアブナイ! より。

民主党鳩山由紀夫前首相と国民新党亀井静香代表、自民党森喜朗元首相が1月下旬に会談した・・・(中略)
 会談は亀井氏の呼び掛けで1月28日夜に都内の料亭で開かれた。亀井氏は公明党が政権への対決姿勢を強めたことなどを根拠に3月以降、政権は立ち行かなくなると予測し、鳩山、森両氏もこの見方に同調した。

 さらに亀井氏は強制起訴された小沢一郎民主党元代表について「政治力の低下は避けられない」と指摘した。森氏も同様の認識を示した。
 3者は「菅・小沢抜き政局」について意見交換。亀井氏は、小沢氏に近い鳩山氏に「影響力が低下する小沢氏に付くのはやめて、若い政治家の指導に当たるべきだ」と働き掛け、党派を超えた「救国内閣」の実現を提案した。鳩山氏は「それは難しい」とした。<共同通信6日>』


ブログ主はこの報道に驚いたそうだが、私はこの報道を全然知らなかった。6日というと、「名古屋トリプル選挙」のことしか頭になかったので、こんな報道が目に入るはずもなかったのだが、調べてみると確かに共同通信が報じていた*1


国民新党を嫌うブログ主は、だから亀井静香は信用ならないという論調なのだが、政治思想軸上ではブログ主と近いものの、より経済軸上のスタンスを重視する私は、違った感想を持った。そもそも、「減税真理教」の河村たかし大村秀章と連携するという小沢一郎を、亀井静香はいったいどう思っているのだろうかと訝っていたところだったからだ。

国民新党は、先の「名古屋トリプル選挙」で「減税真理教」もとい「減税日本」の河村・大村の対立候補を、民主党社民党とともに推薦し、亀井静香も現地入りしていたのである。小沢一郎の秘書が河村・大村を支援していたことは、当然亀井は知っていたはずだ。そして、かつて公共事業偏重の利権政治屋とのイメージを持たれていた亀井の経済政策が、「減税真理教」などとは相容れないことはあまりにも明らかである。

小沢信者は、あたかも小沢一郎亀井静香が大昔からの盟友であるかのごとく思っているが、事実は『日本がアブナイ!』ブログ主のmewさんが書く通り、小沢と亀井は

もともと自民党内にいた頃から敵対関係にあったし。そんなに考えが合うわけでもない

のである。むしろ、不倶戴天の仇敵同士だったと言った方がより正確だ。


90年代前半の「政治改革」政局では、亀井静香は「守旧派」の代表格だった。亀井は94年の自社さ政権成立の立役者となり、社会党とさきがけを自民党との連立政権に引き込んで小沢一郎に一泡吹かせた。その後も、小泉政権下で「抵抗勢力」としてターゲットにされた亀井に対し、小沢一郎自由党時代にさほど強く小泉政権新自由主義を批判していたわけではない。むしろ、自由党自民党以上に過激な新自由主義政党であり、鳩菅の民主党ともども、「コイズミカイカクでは手ぬるい、不十分だ」とするスタンスだった。小沢は、2005年の郵政総選挙敗北の責任をとった岡田克也代表辞任を受けて行われた民主党代表選では、京セラの稲盛和夫を通じて前原誠司との連携を模索したこともあるとされている。

そんな小沢一郎亀井静香が「合う」はずがないのである。ただ、小沢が「国民の生活が第一」路線をとったから、亀井も小沢と妥協できたというだけの話だ。しかし、小沢が一転して「減税真理教」なんかと組むとなったら、亀井のレーゾンデートルを侵してしまう。亀井静香河村たかし大村秀章橋下徹と手を組む図式は、私には想像できない。

小沢信者は、国民新党との連携と「減税真理教」との連携は決して両立できないと知るべきだ。「反空き缶・小沢真理教政権」など樹立不可能なのである。