kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

小沢一郎の差し金で嘉田由紀子が「シンシンシン党」を結成へ

小沢一郎ならやりそうな話だ。


嘉田由紀子知事が党首?生活・脱原発合流へ調整 : ニュース : 衆院選2012 : 衆院選 : 選挙 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

嘉田由紀子知事が党首?生活・脱原発合流へ調整


 「国民の生活が第一」(小沢一郎代表)と新党「減税日本・反TPP・脱原発を実現する党」(共同代表・山田正彦元農相、河村たかし名古屋市長)は、脱原発の第3極勢力を結集する新党結成に向けた調整に入った。

 「みどりの風」(共同代表・谷岡郁子参院議員ら)にも参加を呼びかけている。原発再稼働に慎重な姿勢をとってきた嘉田由紀子滋賀県知事を党首に迎える案が出ており、嘉田氏の動向が焦点だ。

 嘉田氏は26日夕、記者団に対して態度を表明する予定だ。関係者によると、嘉田氏はすでに「脱原発」の河村氏らと東京都内で会談し、原発政策などをめぐって意見交換した。河村氏は、新党が結成された場合、嘉田氏に党首に就任するよう打診したという。嘉田氏は、党首に就任した場合でも知事を辞職しない考えという。周辺では、新党の名称を「日本未来の党」とする案が出ている。

 脱原発小泉俊明衆院議員は26日朝のフジテレビの番組で、「別々の政党では、選挙戦は事実上できない。新しい党にひとつになるという方向を目指していきたい」と述べ、3党合流に意欲を示した。「みどりの風」の谷岡氏も同番組で、合流について「連携の必要性がある」として、検討する考えを明らかにした。

(2012年11月26日15時14分 読売新聞)


このニュースを聞いて即座に思い出したのが、小選挙区制の最初の総選挙(1996年)を勝ち抜くために小沢一郎が作った野合政党「新進党」だ。新「新進党」、シンシンシン党だな、こりゃ。

僭称「脱原発」(共同代表・山田正彦元農相、河村たかし名古屋市長)が入るというだけでも、「なんちゃって脱原発政党」との誹りは免れないだろう。小政党では勝ち抜けない選挙制度ではあるが、地下原発推進議連の顧問(亀井静香)や石原慎太郎と野合しようとした河村たかしの「減税日本」を加えるというだけで、一線を越えている。真面目な脱原発派が支持するに値する政党とは全くみなされない。

上記の読売記事にあるように、谷岡郁子の「みどりの風」も合流の方針とのこと。20日付の朝日新聞に掲載された記事で、国民の生活が第一亀井静香らの野合政党と一線を画す方針と聞いて、ようやく見識が感じられる政治勢力が出てきたかもしれない、でもいつまで続くだろうかと思ったが、懸念した通り、というより予想よりはるかに短い期間(数日)しか踏ん張れなかった。嘉田由紀子は小沢に担がれる御輿となって新党の代表に就任する見通しらしい。

そもそも嘉田由紀子といえば「親橋下」の首長だった。大飯原発再稼働の局面では、橋下ともども腰砕けになって再稼働を許したことは記憶に新しい。それに加えて、明日発表される野合政党の「相談役」には、あの「橋下のブレーン」を務めていた飯田哲也が就任するとも報棄て(テレビ朝日報道ステーション』)が伝えていた。ますますドン引きしてしまう。これでは橋下と石原と野合して小沢を振った報復として、小沢が嘉田由紀子飯田哲也といった「橋下人脈」の「なんちゃって脱原発派」を引き抜いて新党を結成するだけとしか思えない。

そういえば、そろそろ、元「超左翼おじさん」も「脱原発に頑張る小沢一郎さんを応援しよう」と言い出すかもしれないな。


なお、「嘉田由紀子」でググると、下記の記事が目を引く。
嘉田由紀子ほど卑劣な人間はいないと思う(追記・訂正あり) - bogus-simotukareの日記


この記事の中に、

 しかし「飯田哲也さんや古賀茂明さんと詰めて」といい橋下の子分と化してることを平然と認める嘉田。嘉田当選時に「無所属のしがらみのない人で少しは滋賀がよくなるかも」と思った人間はいい面の皮だ。「未だにリベラルぶってる」嘉田は橋下以上のゲスだと断罪したい。もっと橋下批判派(例:id:kojitaken氏、id:vanacoral氏など)は嘉田をぼこぼこにしてやるべきではないだろうか。

と書かれているが、id:bogus-simotukare氏が言われる通りだったかもしれない。


なお、新進党の末路は、小沢一郎党首(当時)自身の手になる「解党」だった。