kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

2012年最大の教訓は「リベラル・左派は橋下徹と小沢一郎にすり寄ってはダメ」

日本未来の党を引き継いだ小沢一郎一派の政党「生活の党」の代表が森裕子(ゆうこ)になったが、この女は河野談話撤回を持論とする歴史修正主義者だということを改めて強調しておく。どっかの頭の悪い新聞が日本未来の党を「リベラルのとりで」と形容して人気を盛り立てようとしていたが、とりでに見えたのは張りぼてに過ぎず、それが潰れた跡から矮小な右派集団が出てきたというのが騒動の顛末だった。もちろん、タカ派というより右翼の森裕子が党首を務める政党が「リベラル」などであろうはずがなく、「生活の党」は明確に保守政党として位置づけられるべきだ。

小沢一郎は、「不人気なポピュリスト」として位置づけられるべき政治家、否政治屋であり、その正体はもはや誰の目にも明らかなのではないか。一方、「人気のあるポピュリスト」の筆頭格が橋下徹である。

脱原発の気運が高まる中、それまで脱原発とは全く無縁だった橋下が脱原発を飯田氏、もとい言い出し、それに飛びついて「脱原発に頑張る橋下市長を応援しよう」と某左翼人士が煽り、脱原発派の言いだし、もとい飯田氏(飯田哲也)が橋下の下に馳せ参じた。嘉田由紀子も橋下と野合した。

結局橋下と嘉田由紀子大飯原発再稼働を容認し、嘉田由紀子飯田哲也小沢一郎に引き抜かれた。

以前から何度も指摘しているように、小沢が嘉田や飯田に目をつけたのは、彼らが橋下に近いからであって、彼らをブリッジにして「国民の生活が第一」と「維新の怪」とが野合するというのが小沢一郎のプランであったことは疑う余地がない。一方、橋下には最初から小沢と組むつもりなど毛頭なかったこともたびたび指摘してきた。

総選挙が来年夏の参院選のダブルになった場合、来年前半通して醜い離合集散劇が繰り広げられたに違いない。その場合でも自民党の圧勝は変わらず、維新が第2党になり、民主党は先日の総選挙よりももっとひどい惨敗を喫し、橋下と組み損ねた小沢一派は民主党と同じように惨敗しただろう。今回の総選挙は、それが半年早まり、その分維新の議席が若干目減りしただけだと私は考えている。解散以降の政界人士たちの動きを見ていて感じたのは、ああこれは政治屋どもが数か月かけてもったいぶって進めるつもりだった茶番劇を早送りで見せられているんだなあということだ。あまりにもドタバタとことが進められたから、橋下と石原慎太郎の合流、それに日本未来の党の創設と小沢一派との合流がいずれも選挙の票目当ての野合であることが誰の目にも明らかになった。

中でも特に目を覆う思いだったのは、東京新聞や「マガジン9」などが日本未来の党を持ち上げ、「14歳にしてオザシン」と呼ばれた現在16歳の藤波心Twitter脱原発派の「大同団結」を呼びかけるなどの愚挙に出ていたことだ。藤波心については、今Twitterを見てみたら、こんなつぶやきが一番上に表示されていた。

https://twitter.com/fujinamicocoro/status/284301359136780288

ツイッターと言うツールを使いながら、また、集会やイベントでも会っているのに、共産党の国会議員さんは誰も私に返事をくれなかったと事実を報告しているだけです@a1675ka 親御さんとケーキを作る体力があるのでしたら、共産党バッシングまでして一押しした未来の党の体たらくについて一言

この少女を勘違いさせた「リベラル・左派」、「脱原発派」の罪は重い。そういえば、朝日新聞高橋純子記者がこの少女に言及して「右も左もない脱原発運動」を称揚した昨年12月の朝日新聞記事もひどかった。マスコミの罪もまた重いというべきだろう。


あまりにもひどい年だった2012年だが、リベラル・左派諸氏は、「橋下徹小沢一郎にだけはすり寄ってはダメ」ということを肝に銘じるべきだろう。これが今年最大の教訓だ。