朝日新聞の1面トップ記事は「第三極、二分の流れ」。ネットでは記事の書き出ししか読めない。
http://www.asahi.com/politics/update2/1127/TKY201211270352.html
脱原発、第三極を二分 滋賀知事が新党、維新と一線
12月の総選挙に向け、第三極の二分化の動きが鮮明になってきた。滋賀県の嘉田由紀子知事は27日、「脱原発」を旗印に新党結成を表明する見通しで、小沢一郎代表率いる国民の生活が第一などとの連携に乗り出す。先行する日本維新の会(石原慎太郎代表)と一線を画す勢力結集を目指しており、総選挙全体の構図に影響す…
(朝日新聞デジタル 2012年11月27日8時0分)
たいした記事ではなく、書き出しだけで十分だろう。橋下が「脱原発を掲げる政党が出てきたが、僕ら以外は何の具体策も掲げていない。(中略)他の政党は言うだけだ」と相変わらず減らず口をたたいている。で、「二分化する第三極」という図を見ると、橋下一派と小沢一派が「みんなの党」の取り合いをしているという、お笑いにもならないドタバタ劇だ。ちなみに、社民党は合流の対象にはなっていない。
東電原発事故後だけでも、内閣不信任案の自公焚き付けや原発推進派の海江田万里担ぎ出しなどやりたい放題をやっていた小沢一郎が主導する「脱原発」政党など、かつて核武装論を唱えていながら「脱原発に頑張る」と一部左翼人士に持ち上げられた橋下徹と同じくらい噴飯ものだとしか私には思えないが、百歩、いや万歩譲って小沢一郎の問題を棚上げするとしても、新党には最低限のモラルを持って欲しいと思う。
それは、原発事故後になってもなお「脱原発」に反する行いをしていた人間は最低限受け入れないということだ。具体的には、昨年5月31日に発足した地下原発推進議連に加わっていた者や、石原慎太郎と野合しようとした者は排除せよ。つまり、最低限「脱原発」を略称にした亀井静香、山田正彦、河村たかしらの政党は外せ。原発とは直接関係はないが、河村たかしは南京大虐殺を否定する歴史修正主義者でもある。河村は一昨年以降小沢一郎にすり寄っているが、突如石原慎太郎と合流しようとしたことだけでも、この男が全く信用ならず、「脱原発」など方便に過ぎないことは明白だろう。
今回の選挙では、(共産党の支持者の方々には申し訳ないけれども)私は「消去法で」共産党に投票するが、リベラル・左派の多くの、あまりにもぶざまな迷走には心底嫌気がさす今日この頃だ。