kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

茂木健一郎も「自身では必ずしも脱原発ではない」(笑)

日本未来の党」だが、「みどりの風」は結局福田衣里子衆院選の候補者3人が党を抜けて合流することになったらしい。社民党が合流しないのは当然だ。

朝日新聞(11/28)社会面(東京本社発行最終版)の見出しは、「琵琶湖発、未知の風」「小沢氏合流、不安視も」となっている。これまで嘉田由紀子滋賀県知事を支持してきた人たちが、小沢一郎らに担がれての新党結成を懸念する声を伝えるというのが基調だ。以下、同記事から一部を引用する。

びわ湖自然環境ネットワーク」代表の寺川庄蔵さん(68)は「周囲の理解と支援で実現したことだが『自分に力がある』と思ってしまったのだろうか」といぶかったという。また、嘉田知事の姉で埼玉県本庄市議の明堂純子さん(66)は「維新の橋下徹氏が石原慎太郎氏と合流して脱原発の訴えがトーンダウンしたこともあって、思い詰めたかもしれない」、「連携相手(小沢一郎の「生活が第一」、亀井静香河村たかしらの僭称「脱原発」など)は手に負える人たちではない」などと語った。宮城1区では生活から立つ予定だった横田匡人氏(47)が「我々こそが真の第三極だ」と気勢を上げる一方、脱原発を掲げてきた共産党の日比野淳之・宮城1区選対本部長は「比例票など影響は少なからずある」、社民県連の岸田清実幹事長は「安全保障など他の重要課題で違いを示す努力が必要になる」と話したという。

記事で笑わせるのは、「びわこ宣言」の賛同者の一人、これも「橋下人脈」だった茂木健一郎についての記述だ。茂木は、「自身は必ずしも脱原発ではないが、嘉田氏に共鳴する人たちを応援することでバランスのとれた議論ができる」と考えているのだそうだ(笑)。地下原発推進議連の顧問を擁する野合政党の応援団員らしいコメントだ。

それにしても現状。3.11の東日本大震災と東電原発事故を1945年の敗戦になぞらえる人たちがいるが、とんでもない。今は占領軍による戦犯容疑者の投獄も公職追放もなく、言ってみれば岸信介らが敗戦直後から活躍している状態に等しい。先頃まで「脱原発」をウリにしていた橋下徹にしても、その橋下のお株を奪おうとしている観のある小沢一郎にしても、前者は数年前にテレビで核武装論をぶち、後者は1991年の青森県知事での核燃サイクル支援派現職支援、2007年の民主党のエネルギー政策の転換、2011年の菅内閣不信任案の自公への焚き付け、同年の民主党代表選における原発推進派の海江田万里支援など、枚挙に暇がないほどの悪行を重ねてきた。そんな橋下や小沢が「脱原発」を食いものにする。

本当は、こんな橋下や小沢を国民がお引き取り願わなければならないのだが、事実は逆で、「脱原発派」の人間が、社民党共産党も嘉田新党に合流しろ、共産党は嘉田新党が候補者を立てる選挙区で立候補を見送れなどと妄言を吐くていたらくだ。

深くため息をつくほかない。