kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

自公民維新未来みんなはみんな同じ(呆)

http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20121129/1354147813#c1354154620

id:zenzaburo 2012/11/29 11:03
お言葉ですが、私は今回の最大のイシューは憲法改正もとい帝国憲法復活と考えております。メディアも徐々に帝国憲法容認へとにじり寄っており(そうでなければ維新をあおることはできません)、対抗する勢力もありません。もともと国民の運動によって得た憲法ではなく、失うことに反対する国民はほとんどいないでしょう。「ま、これで終わりじゃないし。シナがうるさいし良かったんじゃない?」と言ってすます姿が目に浮かびます。最後の砦は敵の内部分裂しかないので、この際ideological purityは捨て、維新・自民の候補を落とせる候補なら誰でも一票を投じます。名古屋居住なら鼻をつまんで減税に一票入れるでしょう。


憲法改正もとい帝国憲法復活と考えております」と仰るなら、「日本未来の党」には絶対に投票すべきじゃありませんね。

今朝(11/30)の朝日新聞1面トップに、民自維新生活の「4極」とやらの選挙公約が一覧表になっていた(これには共産社民はおろか、みんなの党も怒り心頭じゃないかな)。どういうわけか、解散時点では小政党であった「日本維新の怪」が民主党自民党に次ぐ3番目の扱いになっているけれども、朝日が掲載した順番に従って「憲法」の項を見ると、下記のように書いてある。

日本未来の党」の上記憲法に関する公約を見てのけぞってしまったよ。「改正にどちらかと言えば反対」っていったい何なんだよ。「改憲に賛成するかもしれない」って意味だろ。党内に改憲派を少なからず抱える民主党の、まるで護憲政党であるかの文言を重ねながら改憲賛成・反対のいずれとも明言していない公約もずいぶんだなあとは思うけれども、日本未来の党は全く信用ならないとしか思えないよ。

民主党寄りだけれども、少なからず「日本未来の党」にも好意的なブログ『日本がアブナイ!』は、昨日(11月29日)の記事*1で、「日本未来の党」の憲法・安全保障に関する政策について、こう書いていた。

 mewが最も気になっていた安保外交政策は、あまり具体的には記されてはおらず。憲法集団的自衛権の文字もないのだが。
「安全保障基本法の制定と国連平和維持活動への参加を進める」という項目には、引っかかってしまうところがあった。
 旧「生活」は、この安全保障基本法集団的自衛権を盛り込むことを容認していたし。自民党、維新なども、同様の方針をとっているからだ。(-"-)

<また小沢氏は、かなり積極的に国連平和維持活動を認める立場ゆえ、その点も気になるです。(~_~;)>

このように、シンパの方からさえ日本未来の党憲法・安全保障政策には懸念の声が出ている。普通に考えれば、2009年の衆院選の前に行われた毎日新聞の「えらぼーと」への回答で、集団的自衛権の政府解釈を「見直すべきだ」と答えた小沢一郎の方針を「日本未来の党」はとっていると解釈すべきだろう。

よく、「あまり小沢一郎日本未来の党を叩くことは、自公民維新を助けるだけだ」との批判を受けるが、「みんなの党」を含めて「自公民維新未来みんな」はいってみればオール与党も同然であって、政策に微妙な濃淡はあっても、結局同じような政党だというのが私の見解だ。だから、私に言わせれば「脱原発」につられて日本生活の党に投票するのは、そういったオール与党体制を利するだけだということになる。だから私は、今回は「消去法で共産党」だと言っている*2

「消去法で共産党」というと、社民党は外すわけだが、朝日新聞4面に掲載されている又市征治副党首のインタビューには呆れた。又市は先日、「減税日本と政策が一致している」と発言をして人々を呆れ返らせた人間だ。

又市は、「小沢一郎さんや亀井静香さんのところは消費税増税反対、脱原発、TPP反対という勢力だ。共通項のある人とは一緒にやれればいい」と言っているが、仮に万歩譲って小沢一郎が「トリウム原発」を推進していたのは東電原発事故前だからと留保をつけるにせよ、亀井静香が顧問に就任した地下原発推進議連が発足したのは、東電原発事故後の昨年5月31日だ。その亀井、地下原発推進議連顧問の亀井と共闘するというのは、同じインタビューで「にわか脱原発政党が山ほど出来たが、我々は一貫して、原発に反対してきた」と胸を張る社民党の副党首として、あまりに一貫性を欠く姿勢ではないか。党内に地下原発推進議連顧問の亀井静香や橋下はおろか石原慎太郎にまですり寄った河村たかしを抱える「日本未来の党」こそ「にわか脱原発政党」の最たるものでないか。これだから社民党は低落が止まらないのである。


なお、「日本未来の党」に関しては、下記ブログ記事の説明に腑に落ちるものがあったので、紹介したい。


http://sgwse.dou-jin.com/Entry/465/

滋賀県知事の嘉田由紀子については筆者もこれまで何度か批判してきた。市民派のような顔をしながら橋下徹ベッタリで、ついには大飯原発再稼動問題でもあっさり妥協した事は記憶に新しい。嘉田は結局今回の選挙で橋下に振られた形になる訳で、その結果物が日本未来の党という訳だ。
しかもこれに合流する連中というか、嘉田を神輿に担いだ連中の小沢一郎とか河村たかしもまた嘉田と同じで、橋下に振られた連中である。他にも「山田・亀井派」こと反TPP(地下原発議連…)が合流、賛同者として京セラの稲盛和夫とか脳科学者の茂木健一郎とか…。あと橋下の「脱原発担当番頭」だった飯田哲也もいたね。飯田は果たして本当に橋下と切れたのか? それが一番良く分からない。

この日本未来の党の主なメンツに最も共通している特徴は以下の二つだろう。

  1. 橋下に見捨てられた前歴者。
  2. 心にもない「脱原発」を表看板に掲げている。

(中略)

要するに橋下に拾ってもらえなかった連中が「自分らは脱原発」という大嘘の選挙スローガンを掲げているに過ぎない。とは言え、佐高信辺りは多分未来の党を応援するのだろう。大好きな小沢と嘉田が「脱原発」で手を結んだとか言って。

(中略)

筆者は当初、小沢信者はそのうち橋下信者に宗旨替えするのではないかと予想していたがさにあらず、連中の信仰心は思っていた以上に強固だったようだ(笑)。小沢が嘉田組に合流したから自分らも一緒に行く。小沢の下駄の下にくっついた雪という事だろう。

筆者が一番疑問に思うのはよく言われる「第3極」という言葉である。今の日本の政党で本当の「第3極」なんてどこにあるのやら。民、自、公、維新、未来のいずれもタカ派未来の党の場合、合流した河村たかしが好例)で原発推進勢力(自民は堂々と原発推進を謳うが、未来は隠れ推進)という点で何の違いもなく、こいつらどう見ても全部まとめて「第1極」だろう。それに対して共産党のようなごく少数の「第2極」しか存在しないではないか。「共産党対オール相乗り与党」という地方選挙で見られる構図が国政の政策面でもさらに激化しているのが、今回の選挙における正しい図式だと思う。

(中略)

今の日本に「第3極」など存在しない。維新にせよ未来にせよ「第1極」内部の主導権争いと見るのが正しいのだが、今の日本国民の多くにそうした理性的な判断は望めないだろう。

*1:http://mewrun7.exblog.jp/19284599/

*2:なお、あらかじめお断りしておきますが、この「消去法で共産党」という言葉は、12月4日の衆院選公示以降は使いません。