kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

菅首相も原発政策の転換を示唆

http://mainichi.jp/select/science/news/20110330k0000m010054000c.html より。

菅首相:クリーンエネルギー推進を検討


 菅直人首相は29日の参院予算委員会で、福島第1原発事故に関し、「大きな事故なので、原因を含めしっかりと検証する必要がある」と指摘した上で、「日本は太陽(光)やバイオマスなどクリーンエネルギーにもかなり力を入れてきた。それらも合わせてどうエネルギー政策をとるか、改めて議論が必要だ」と述べ、原子力発電を前提とした従来のエネルギー政策を見直し、クリーンエネルギーの推進を検討する考えを示した。

 これに関し枝野幸男官房長官も同日の記者会見で「クリーンエネルギーを強力に推進することが、被災を乗り越えて未来に向けて希望の持てるビジョンを描く一つの大きな柱になり得る」と述べ、クリーンエネルギー推進を復興ビジョンの柱の一つに位置付ける考えを示した。【影山哲也】


菅直人といえば、環境派議員として売り出した前首相の鳩山由紀夫とは違って自然エネルギーに不熱心で、自民党時代からの原発政策を無批判に踏襲してきた印象を持っていた。

もちろん鳩山も、旧民社や連合などの圧力や、小沢一郎が代表だった頃に民主党が「原発慎重論」から「原発積極推進論」へと政策を転換したことを受けて、温暖化対策の目玉を原発にするなど後退が目立っていたが、それよりさらに自然エネルギーに消極的なのが菅直人というイメージだった。

その菅直人も、これまでの原発推進一本槍に近かったエネルギー政策の見直しに言及した。

既に谷垣禎一自民党総裁枝野幸男官房長官原発政策の見直しに言及しており、上記毎日新聞記事にあるように、昨日も枝野氏は「クリーンエネルギー推進を復興ビジョンの柱の一つに位置付ける考えを示した」とのこと。

こうなると、もっとも出遅れているのが民主党の小鳩派ではないかと思える。

鳩山由紀夫などは、もともとの政策志向からいえば強く原発推進政策からの転換を打ち出してパフォーマンスをやっても良さそうなものだが、なぜかそんな気配は見えない。

まさか、5年前に民主党の政策を転換し、電力総連や電機労連を抱える連合を掌中に収めているといわれるあのお方に遠慮しているのでもあるまいが。

何しろあのお方からは、原発事故に対する政府や東電の対応への批判は聞かれても、原発推進政策を見直すお言葉は全然聞こえてこないのだ。