kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

民主党、もはや末期的。親小沢も反小沢も論外。前原誠司の政策もダメ

昨日『報ステ』を見てたら、京セラの稲森和夫名誉会長が前原誠司小沢一郎の間を取りなすために動いたとかなんとか言っていた。で、今朝(8/24)の朝日新聞を見ると、小沢一派が野田佳彦に「増税の撤回」を条件に票を貸すとか貸さないとか。野田グループからは、小沢に支持してもらえたら逆転サヨナラホームランだという声が出たとかでないとか。

かと思うと、あの「原発の守護神」海江田万里は出馬表明を見送ったが、その裏には海江田を推す人間が小沢に会って出馬表明を制止されたとかされないとか。鹿野道彦も同じように制止されたが、海江田陣営からは小沢の態度がはっきりしないうちは様子見だと言ったとか言わないとか。

いい加減にしろと言いたくなる。「親小沢」も「反小沢」も何やってんだってところ。


で、いまや次期民主党代表候補の大本命に躍り出たかの前原誠司だが、増税に反対とかいう話だったが、朝日新聞の4面を見ると「復興のための(一時)増税には反対」だが、「消費税はいずれ上げざるを得ない」として、「2010年代半ばまでに消費税率を段階的に10%にする」案には「理解を示している」らしい。

何のこっちゃ。復興財源としての一時増税って所得税法人税だろ。要するに前原は所得税法人税増税は、それがたとえ「一時的」であっても反対で、消費税増税には前向きということではないか。現在、野田と小沢が取り引きするかもしれない「増税の撤回」にしたって、撤回するのは所得税法人税の一時増税だけであり、のちのちには「財源が足りない」と言い出して消費税増税を持ち出してくるのは目に見えている。だから前原と野田の税に関する政策にはほとんど違いがないとさえ言える。

もっといえば、昔から「消費税と住民税を半減して消費税率を上げる」と主張し続けていた小沢一郎の持論(近年ではその後段の「消費税増税」は表に出さず隠すことにしているらしい)と前原・野田の政策にも大差はない。同じ政党の人間が出す政策だから当たり前といえば当たり前ではあるが。

マスコミの論調もおかしくて、所得税法人税も消費税も全部「税」として一括りにする。彼らが「増税」を批判する時は、所得税法人税増税が論点になっている時だ。一方、彼らが「財源はどうなる」と言っている時には、消費税の増税を要求しているのである。新聞記事を読む時には、この点によく留意する必要がある。

そのマスコミの論調に悪しき影響を受けた典型例が、今朝の朝日新聞2面に載っている民主党47都道府県県連へのアンケート結果をまとめた記事だ。税と社会保障の一体改革で政府・与党がまとめた消費税増税案に賛成したのが18都府県、反対が12県であるのに対し、復興財源として所得税法人税増税することに対しては賛成12都県、反対16府県だったという。民主党都道府県連は所得税法人税増税には消極的で、消費税の増税には積極的ということだろう。さすがは朝日新聞など大マスコミの言うことをよく聞いていると感心する。

なお、ここで「府」というのが曲者で、大阪府京都府かのいずれかを指すに決まっているのだが、当然ながら前原誠司を推している京都府連の意見として「国民生活を苦しめる増税はよくない」などと言っていると報じられている。だから復興財源としての所得税法人税増税民主党京都府連が反対していることは間違いない。消費税増税に賛成している「府」が大阪か京都かは不明だが、前原誠司の「政策」とやらを勘案すると、おそらく京都府連は消費税増税に「賛成」なのではないか。

要するに前原誠司の税に関する政策をひとことで言うと、「所得税法人税は絶対増税させない。消費税は将来必ず増税する」というものだ。こんなものは到底支持できない。私は、復興増税の財源としての所得税法人税増税には賛成だが、消費税増税は直接税の税収を増やしたあと初めて検討すべきことだというのが前々からの主張だから、前原も野田も小沢も断じて支持できない。

これが民主党ってことだ。ここまで自民党と同じだったら、こんな政党の存在意義など何もないというほかはないだろう。