「敵の嫌がることをやった」野田佳彦会心の組閣人事なんだろうけど。 - kojitakenの日記 に書いた、
本当は野田自身がやりたいことではあるのだけれども議論が紛糾しそうなマター(軍事タカ派政策や原発再稼働など)をわざと政敵にやらせる。これが野田佳彦流の人事なのだろう。
という件だけど、やっぱり誰もが同じ感想を持つんだね。今朝(9/3)の朝日新聞3面に、TPP慎重派の鹿野道彦を農水相に、元農協職員の鉢呂吉雄を経産相に据えた人事について書かれている。
慎重派を閣内に置いた理由について、TPPの旗振り役である経産省幹部は「農業に詳しい方は、反対派をどうまとめればいいかをよく知っている。農業保護の立場だった経産省政務三役が貿易自由化に積極的に変わった例もある」とみる。慎重派をあえて閣内に取り込んで、TPPを前に動かそうとするのが野田氏の狙いとの見方だ。
実際、首相は就任会見で「いろいろな考えを持ちながら、現実的な対応をされる方だと思っている」と強調し、鉢呂氏が推進姿勢に転じることへの期待感をにじませた。
(朝日新聞 2011年9月3日付3面掲載記事より)
同じ面に掲載されている原発に関する記事によると、鉢呂経産相は原発の再稼働に関して「首相とよく相談していく」と語ったという。そして野田佳彦は早くも原発再稼働の方針を明言した。鉢呂は早くも陥落したも同然であるように私には思える。
90年代の連立政権の経緯からも、旧社会党は保守派になめられているってことなんだろうね。