kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

ヤクルトヲワタ

サッカーW杯3次予選の日本対タジキスタンをずっと見ていたが、あれほど地力が違う相手とのホームゲームではなあ、と思った。
その間、プロ野球読売リーグの試合は気にならなかった。10日の段階でヲワタと思っていたが、11日も負けるようなら完全に終わる、しかし負けるだろうなと思った。案の定完敗した。

こうなったら、せめて残り中日戦の3試合のうち1つでも勝って4年連続の中日戦勝ち越しと、読売・阪神を上回る2位を確保してもらいたい。1つだけの勝ち越しでも、1つだけ上の順位でも来年につながる。古い話だが、1978年のヤクルトスワローズ初優勝の前年は、球団史上初の2位だった。優勝した読売とは15ゲームの大差だったが、それでも翌年の初優勝につながった。今なら2位になれば読売または阪神とのホームゲームのクライマックスシリーズが行なわれる。今季対読売のホームゲームは9勝1敗2引き分け(神宮球場では4勝1敗2引き分け)、対阪神のホームゲームは8勝3敗(神宮球場では7勝2敗)と相性は良い。しかし、昨年同じように読売と阪神をホームでカモにした中日と違って、神宮で読売・阪神相手なら勝てるという気はあまりしない。それでも、東京ドームや甲子園でやるよりはチャンスがあるだろう。

今季はヤクルトのホームゲームが終盤に少なく、中日のホームゲームが終盤に多かった。以前にもこの日程を懸念する記事を当ブログに書いたと思うが、どういうわけかテレビに出てくる野球解説者はホーム/ロードのアドバンテージ/ディスアドバンテージにあまりにも無頓着だ。今年の終盤で中日に死角があるとしたら甲子園(阪神戦)6試合、東京ドーム(読売戦)3試合のロードだったが、中日は既に甲子園を4勝2敗で乗り切った。あとは東京ドームだが、この期に及んで読売に期待を託さざるを得ないとは何とも癪な話だ。

中日がホームゲームを多く残していたといえば、読売が「メークドラマ」をやった1994年を思い出す。あの年、読売を追いかけていた広島・中日・阪神のうち終盤のホームゲームが飛び抜けて多いのが中日だったから、「まさか」の逆転劇があるとするなら中日だと私は思っていたのだが、当時中日の監督だった高木守道は9月中旬に阪神との3位争いに勝った試合後、「イチロー*1がウチ(中日)に来てくれたら優勝争いができたのに」と語っていた。私は、「ふーん、このおっさん優勝を諦めてるんだ。読売を倒すチャンスがあるのは日程的にいえば中日だけなのに」と思ったものだ。現実に、中日は残りのホームゲームを1試合を残して全勝し、下位球団相手に黒星を重ねて後退した読売との最終決戦に持ち込んだのだが、そのもっとも大事なホームゲームに中日は負けた。そして、当時の高木竜の優勝を打ち砕いたのがFAで読売に移籍していた落合博満だった。読売の選手・落合博満と中日監督・高木守道の差が出た試合だった。

あの年、「辞めるの止めた」高木守道とは違って、落合博満はこのまま中日監督の座を去るだろう。しかも、中日球団初のリーグ2連覇という偉業を残して。高木守道なら、昨日楽天でのラストゲームを終えた山崎武司を獲得したいと言い出すのではないかと思っていたが、スポーツ紙の報道を見たらその通りだったらしい。高木は、名古屋のオールドファンの間では人気が高いらしいが、よそ者から見たら「球団と中日新聞本社、それに地元のオールドファンしか見えていない人物」としか思えない。今年で中日は10年連続Aクラスだが、その記録も来年には途絶えるだろう。

落合博満が中日の監督を務めている間にヤクルトが中日を抑えて優勝するのを見たかったが、あとは読売だけが頼りとは何とも情けない。かえすがえすも、前回、9月下旬に行なわれた中日対ヤクルトの首位攻防4連戦直前に中日球団が落合監督の解任を発表したKYぶりが恨めしい。

*1:イチローは当時オリックス在籍で、200安打を放って打率も4割に迫り、一躍大スターになった。