kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

橋下、「節電に住民支持ない場合は原発再稼働容認」

小沢一郎の無罪判決で騒然となっている日を狙い撃ちしたかのような橋下の発言が飛び出した。


http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20120426-OYT1T00545.htm

節電に住民支持ない場合は再稼働容認…橋下市長


 関西電力大飯原子力発電所3、4号機(福井県おおい町)の再稼働に反対している大阪市の橋下市長は26日、市役所で報道陣に、「原発を再稼働させなくても(今夏の電力需要を)乗り切れるかどうかは関西府県民の努力次第。相当厳しいライフスタイルの変更をお願いすることになる。その負担が受け入れられないなら、再稼働は仕方がない」と述べ、節電策に住民の支持が得られない場合、再稼働を容認する意向を示した。

 関西電力は今夏の電力需給について、ピーク時の7月に供給力が需要に比べて19・3%不足するとしたデータを発表している。

 橋下市長は関電のデータの検証を求めているが、「検証を待っていたら対策が遅れる。今(関電が)出している数字を基に、今夏の節電策を考えざるを得ない」と述べ、再稼働しない場合を想定した今夏の節電策をまとめるよう関西広域連合に要請する考えだ。

(2012年4月26日12時35分 読売新聞)


「とうとう尻尾を出したか」と思う。小沢無罪判決の日にこんなことを言ったのは、「再稼働反対は暴論」だと主張する「小沢先生」への橋下のプレゼントなのかもしれない。さらには、自民党内ですっかり非主流派が板についてきた安倍晋三や、東京の石原慎太郎らと組む際にも、「脱原発」の看板は邪魔になる。いつか必ず橋下が「脱原発」の看板を投げ捨てる日が来るだろうとは思っていたが、それはすぐ先かもしれない。

橋下は「今(関電が)出している数字を基に、今夏の節電策を考えざるを得ない」と言っているが、これって橋下のブレーンにして、このところ橋下への礼賛の度合いをさらに強めてきたブレーンの飯田哲也が普段主張していることと矛盾するんじゃないか? 「19.3パーセント不足」という関電の主張は、現在強く批判にさらされているところではないか。それを前提にせよと橋下は言う。ひどい話である。

脱原発で頑張る橋下市長を応援しよう」という一部左派人士のかけ声や、橋下への入れ込みを強めてきた前記飯田哲也らの言葉を空しくさせる、橋下十八番の「掌返し」。だから橋下徹なんかを信じてはいけなかったのだ。