kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

イチローのヤンクス移籍には驚いたが松井のレイズ解雇には驚かなかった

松井秀喜がレイズを解雇された。打率1割4分7厘、本塁打2本では当然だろう。2005年の野茂英雄を思い出したのは私だけではなかったに違いないし、イチローヤンキース移籍には驚いても、松井のレイズ解雇には誰も驚かなかったのではないか。

イチローも松井もともに38歳。野茂英雄が最後にレイズで勝利を挙げた時は36歳。投手で36歳、打者で38歳というのは、かつてなら引退の適齢期であり、長嶋茂雄は38歳で辞めたし、村山実は36歳の誕生日を迎える年に辞めた。しかし野茂はその後もメジャー挑戦を続けたし、日本でプレーした(している)選手としても工藤公康山本昌の例がある。工藤は今日の報ステで、38歳になったら一時的に力が落ちたと思うことがあるが、そこから元に戻るなどと言っていた。実際、工藤は36〜38歳の3年間、1桁勝利と低迷したが、39歳と40歳の年に2桁勝利を挙げている。山本昌も37歳の年に成績を落としたが、39歳、41歳、43歳の年に2桁勝利を挙げ、もうすぐ47歳になるが今なお現役だ*1。確かに工藤自身と山本昌の例を見れば、「38歳の山を乗り越えられれば復活できる」という法則が成り立つかもしれない。

しかし、打者で同様の例はあるのだろうか。38歳を過ぎても衰えない例なら、ヤクルトの宮本慎也をはじめとして多くの選手の名前が思い浮かぶが、37〜38歳でいったん成績がガクッと落ちこんだあと復活した例はあるのだろうか。近い例としては、王貞治が35歳の年に故障してホームラン王を田淵幸一に奪われた後、36歳、37歳の年に復活したけれども、その王にしても38歳以降は成績を落としていった。

イチローと松井、特に松井の復活はきわめて厳しいと私には思われるのだけれど。それでも、日本球界に復帰すれば活躍できるだろうとは思う。但し、松井秀喜の場合は指名打者制のあるパシフィックリーグ限定かもしれない。

*1:山本昌は、中日ファンの方には申し訳ないが、さすがにもう「潮時」だろうと思うけれど。