kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

茶番! 長嶋茂雄と松井秀喜に国民栄誉賞授賞へ

四月馬鹿の冗談かと思いきや、そうではなさそうだ。

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130401/plc13040115560023-n1.htm

長嶋、松井氏に国民栄誉賞 政府方針


 政府は1日、プロ野球元巨人監督の長嶋茂雄(77)、米大リーグで活躍した松井秀喜(38)両氏に、国民栄誉賞を授与する方針を固めた。長嶋氏は国民に記憶の残るプレーでプロ野球の発展に貢献した。松井氏は大リーグ・ヤンキースで活躍するなど輝かしい成績を残したことを評価した。

 長嶋氏は昭和33年に立教大から巨人に入団した。翌年の初の天覧試合でサヨナラ本塁打を打つなど勝負強い打撃に加え、守備でも華麗なプレーで国民を魅了。プロ野球を国民的なスポーツに発展させた功労者として「ミスタープロ野球」と呼ばれた。昭和49年に引退後、巨人の監督を2度務め、平成13年には巨人の終身名誉監督に就任し、後進の指導に尽くしてきた。

 松井氏は平成5年、石川県の星稜高からドラフト1位で巨人に入団した。本塁打王打点王それぞれ3度獲得するなど輝かしい実績を残し、豪快な打撃スタイルから「ゴジラ」と呼ばれた。15年にはフリーエージェント(FA)移籍で渡米し、大リーグに挑戦。ヤンキース入りし、ワールドシリーズで日本人初のMVPを獲得した。

 国民栄誉賞は昭和52年に野球のホームラン世界記録を達成した王貞治選手(当時)の功績をたたえるため創設。最近では、大相撲の元横綱大鵬で今年1月に72歳で亡くなった納谷幸喜氏が国民栄誉賞を受賞した。

MSN産経ニュース 2013.4.1 15:55)


冗談じゃない。長嶋茂雄は、百歩譲って現役時代の栄光からだけなら受賞相当だとしても、1993年にナベツネに乞われて第2次読売監督に就任して以降は、逆指名とFAで巨大戦力を作り上げ、リーグの戦力バランスを壊した元凶だ。読売が巨大戦力で優勝した2000年を境に、私がテレビのプロ野球中継を見る頻度は激減したし、同様の人が多くいたから現在では地上波のプロ野球中継は極端に少なくなった。長嶋はそのA級戦犯である。

松井秀喜に至っては論外だ。日本人メジャーリーガー経験者で国民栄誉賞に値するのはイチロー野茂英雄の2人だけである。イチローは2001年に小泉純一郎が自らの人気取りのために国民栄誉賞授賞を打診した時、きっぱりこれを断った。野茂英雄には打診もない。

おおかた、元横綱大鵬が死去後に国民栄誉賞を受けた時、存命の大スターにも授賞を、ということで長嶋の名前が上がり、ついでに松井にも授賞しようということになったのだろうが、松井が国民栄誉賞で、既に故人となられた稲尾和久が対象にならないというのは、単に読売球団に属していたことがあるか否かの差に過ぎまい。あるいは、長嶋茂雄と同時に受賞するのが長嶋に天覧試合でホームランを打たれた元阪神の故村山実だというのならまだ話はわかるが、なぜ松井秀喜なのか。全く納得できない。

もはや政権の人気取りにもつながらない国民栄誉賞とはいえ、何とも気分の悪い話である。