kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

各党の不要な政治家たちを落選させるくらいしかない、くそ面白くもない選挙

衆院選の公示は12月4日だが、公示日の時点では事実上選挙の趨勢は決まっていることが多い。解散前後の動きで流れは決まる。そのもっとも劇的な例は2005年の「郵政総選挙」だった。

前にも書いたが、野ダメ(野田佳彦)が解散のカードを切ったタイミングが急だったから、狸や狐どもが本当なら数か月かけて行き着く腹づもりだった離合集散が急ピッチで進んだだけ。たとえば、橋下徹石原慎太郎が組むのなど、もっとも典型的に見えていたこと。小沢一郎嘉田由紀子を担いで、自ら「小沢隠し」をやったのも、前回の衆院選前に鳩山由紀夫を担いだことや、その昔日本新党細川護煕を担いだことを思えば、驚くにはあたらない。衣の下から小沢の鎧が見えまくっているところは少々イタいが、それでも嘉田のクリーンイメージが効いて、支持率はだいぶアップしたように思う。すっかりさびついたかに見えた「剛腕」を小沢が久々に発揮したというところか。

先月、田中角栄について書かれた本を2冊読んで改めて思ったのだが、角栄竹下登を筆頭とする野心的な配下の政治家たちのクーデターに遭い、大酒をかっ食らったあげく病に倒れたが、小沢は自らクーデターに参加する側でその角栄の姿を見ていたせいか、自らに刃向かってくる政治家は絶対に許さないところがある。そのせいか、実力のある政治家は小沢一派にはほとんどいない。だから、あのボンクラの山岡賢次がずっとナンバー2でいられるのだろう。

今回の選挙では、せめてその山岡賢次をはじめとして、各党の不要な政治家たちを落選させたいものだ。山岡は小沢グループで査問をやらかすような人間で、かつ右翼である。生活、もとい未来では、迷走したあげく入党して、縁のなかったはずの愛知から立候補するらしい小林興起なども、特に落としたい候補者だ。オスプレイ東と私が呼んでいる東祥三も落としたいが、こいつは選挙区で負けても比例で復活する恐れがきわめて大きい。

民主党では、長島昭久だの松原仁だのといった極右候補は落としたい。それと、昨年の民主党代表選で小沢一郎に担がれた原発推進派の海江田万里も絶対に落としたいところだ。野ダメを落とすのは難しそうだが、原口一博は確実に落としたい。

日本維新の怪は、もちろん全員落としたい。石原だの平沼赳夫だのを落とすことは不可能だろうけれど。

みんなの党その他は略。あと自民党だが、これは残念ながら右翼候補者が大量に復活するだろう。前回の総選挙では、あの稲田朋美にさえ落選の可能性がささやかれたくらいだが、今回は稲田や城内実あたりは選挙運動を全くしなくても楽勝しそうだ。くそ面白くもない。

総選挙はもちろん自民党が圧勝し、第2次安倍晋三内閣が発足することになると思うが、2006〜07年と違うのは、当時はアメリカの住宅バブルのおこぼれで日本経済の状態もここ数年ではもっともマシな状態だったのに対し、今後は大きなリセッションに襲われることが確実なことだ。前回でさえ、国民生活そっちのけで改憲にかまけて参院選に惨敗した安倍晋三だが、今回は参院選までのインターバルが前回より短いとはいえ、参院選前には安倍晋三に対する批判が2007年と同様に高まることは、100%間違いない。安倍晋三の頂点は12月16日であって、政権発足と同時に坂道を転げ落ち始めるだろう。