kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

小沢一郎、「生活の党や民主党が勝つ可能性は低い」と自ら認める

時間がないので小沢一郎に関する暇ネタでお茶を濁す(笑)

毎日新聞に小沢のインタビューが結構なスペースをとって掲載されたようだ。今時珍しい話である。全文引用はしない。一部のみ抜粋する。


http://mainichi.jp/feature/news/20130410dde012010084000c.html より

 −−陸山会事件がなく、民主党が小沢体制だったら、違う展開になっていた?

 小沢氏 マニフェストに掲げた政治主導やあらゆる改革は、僕がトップの立場にいれば前進させることができた。僕のことはおくとしても、一歩でも二歩でも努力していれば国民の民主党への期待は続いていた。昨年末の総選挙でも自民党を積極的に支持する票は増えていません。所得は下がり続け、年金問題は解決せず、雇用も不安定。国民の中にある「何とかしてほしい」という意識は民主党が失敗した後も生きていますよ。

そんなことを今頃言うんだったら勝手に民主党代表を降りたり、鳩山政権の時にも幹事長を降りたりしないで、責任ある行動をすべきだったな。ちなみに私が小沢への評価を一変させたのは、鳩山由紀夫を下ろしたが良いが自らも一緒に降りて新自由主義者樽床伸二を担いだ時だ。相手の菅直人松下政経塾に担がれたから代表選はネオリベ同士の対決になった。2011年の代表選も同じで、原発推進派の野田佳彦に対抗するのに、同じ原発推進派の海江田万里を担ぎ、小沢自らが「原発」を争点から外した。これら一連の小沢の行動を総括すると、「政争を娯楽として消費した」ようにしか私には見えない。

「小沢流」は、自らは決して頂点に立たず、「軽くてパー」な御輿を担ぐところに真骨頂があるが、それは失敗の責任をすべて御輿に押しつけることができるからだ。昨年の衆院選の時には党首討論嘉田由紀子に押しつけて自らの意見の発信など何もしなかった。やるつもりもなかった「僕がトップの立場にいれば」なんてことを白々しく口にするなよな。

 −−安倍首相は環太平洋パートナーシップ協定(TPP)への交渉参加を表明しました。自民党時代、日米構造協議などの最前線に立った経験からどう評価しますか。

 小沢氏 米国にとってTPPは構造協議の延長であり、「俺たちのルールに合わせろ」という話なんです。農業ばかりか医療、郵政、知的所有権などいろんな分野で日本にとって不利な規制撤廃を求められる。でも、米国と対等に議論できる力は日本にはありません。既に他の参加国は交渉を始めており、協定の中身は固まりつつある。今から変えることは不可能なのに、どうやって交渉しようというのか。参加には反対です。

TPP反対も小沢が旗幟を鮮明にしたのは民主党を離れてからだ。小沢自身が言及している日米構造協議でアメリカに一方的に譲歩した責任についてはもちろん一言も触れていない。

 −−憲法改正にも安倍首相は意欲的です。

 小沢氏 自民党の改正草案を読んだけれど、大きく変えたいのは国防軍の規定などを盛り込んだ9条だけで、他は付け足しの印象だ。きちんとした新国家像があって変えたいというのではないと思う。

これは単に「俺様の改憲は良い改憲安倍晋三改憲は悪い改憲」と言っているだけの話。

 −−今夏の参院選では、民主党が野党第1党を維持するのは難しいと言われています。

 小沢氏 自民党と、自民党にすり寄る政党が圧勝しますよ、間違いなく。第三極のイメージは「非自民」とほぼイコールだったのに、段々そうではないと分かってきた。TPP参加や憲法改正を掲げる日本維新の会などを国民が「自民党と一緒」と見れば、投票率が下がるかもしれない。とはいえ非自民の私たちや民主党が勝つ可能性は低いが。

 −−民主党との連携は進める考えですか。

 小沢氏 やはり民主党が「非自民」の旗を振らなきゃいけない。彼らが「本来の改革勢力として頑張ろう」というなら僕は何の異存もなく協力するし、他の勢力からも「非自民でいこう」という人が出てくると思う。そうなれば戦えるね。

ようやく橋下との連携を諦めたようだが、昨年まで小沢は見苦しいまでに橋下にすり寄ってきた。その反省は全く見られない。また、「非自民の私たちや民主党が勝つ可能性は低い」と自ら認めているようだが、その最大の責任者は小沢一郎自身である。