最近あちこちで目立つようになったのが、"kiikochan" という文字列をURLに含むブログである。「小沢信者」に転落して久しい「きっこ」と紛らわしいのだが、どうせ似たようなやつだろうと目星をつけていた。やはりその通りだったようだ。
＜福島＞表に出ない複数の急性白血病の死…そして即刻「デマだ」という発信をする人 - みんな楽しくHappy♡がいい♪（2013年5月21日）より。
私の方は白血病で亡くなった方の情報が３件ほど…あ、６件ですね。
３・１１前は、福島県は、福島県という県で、白血病で亡くなる方は大体２名位だったらしいんですけれども、
実は相馬市の方で警察官の方が３名、
去年の３月に殉職みたいな形で白血病で亡くなっているというのを情報を得たんですけれども、
私がもう「公表してもいいですよね」という事で公表したら、
すぐにネットでそれに対する反論というか、
「福島県警に聞いたら、そんな事実はないという事を聞いた」というようなこと、
「あれはデマである」というような情報がネットですぐ反撃という形で流れて、
むしろそういうデマを流すやつは誰だ。という犯人探しですね。
ただ、私どもはそれについて、別の形で何とかその事実を確かめようと、確かめたいと思って、
で、今新聞の、メディアのですね、一流の記者達にそういうのを確認してもらおうと思ったんですけど、
どうも、そういうマスメディアの記者は一流というのは名前ばかりで実は無流、無流というか、
そういうことをチェックする、あるいは真相を確認するようなことはできなかったらしくて、
それ以上その問題は、うやむやなままですね、むしろネット上のデマだという形で、
「私たちが言っているのがデマだ」という形で終わってるんですが、（以下略）
そもそも、引用文中の冒頭にある赤字ボールド大文字で強調した部分がとんでもない大嘘である。
下記記事に東電原発事故前の2009年の白血病による都道府県別年間死者数が載っている。
これによると、2009年の福島県における白血病による死者数は121人。人口10万人あたり5.93人であり、ほぼ全国平均（6.06人）と同じレベルだった。東電原発事故前から白血病で亡くなる人はこれくらいいたのである。ブログ記事には「大体２名位」とだけ書かれていて、人口何人あたりか、どのくらいの期間あたりかも書いていないからその時点で論外だけれど。
白血病は、通常発病の原因になる白血病幹細胞の異常が発生してから発病まで2年以上かかるとされる。今年の3月で東電原発事故からまる2年が経過したから、今後白血病による死者が増えることがあれば、当然東電原発事故との因果関係が疑われることになるが、ことの真否が明らかになるのはこれからの話である。
記事の書き出し自体がデタラメだから、せっかくのどえらく長ったらしいブログ記事は全く何の意味もなさない。どうしようもないトンデモブログとしか言いようがないが、予想通り「名は体を表す」の好例（？）だった。
なお、ブログのカテゴリに「小沢一郎」はないからブログ主は「小沢信者」ではなさそうだが、ブログで孫崎享の宣伝をしていたから「小沢信者」との親和性は高そうだ。
