http://d.hatena.ne.jp/vanacoral/20121027(2012年10月27日=リンク切れ)
上記リンク先記事には、小沢新党「国民の生活が第一」の結党パーティーに登壇して、「新党『生活』登場の背景をスパイシーに語った」(田中龍作とやらの提灯記事による)らしい勝谷誠彦が拡散したデマが3件挙げられている。これは、ブログでも有名な荻上チキ氏*1の著書『検証 東日本大震災の流言・デマ』(光文社新書, 2011年)に書かれていたもの。但し、荻上氏は勝谷の実名を挙げず、「コラムニスト」と表記しているとのこと。
3件目については、http://blog.livedoor.jp/manguhsai/archives/1618268.html(リンク切れ)に詳しく紹介されている。
もちろん、勝谷が撒き散らしたデマは上記にとどまらない。私が呆れたのは、2005年の耐震偽装問題に絡んで、「SGグループ」なる総合経営研究所(内河健所長=当時)の関連グループが「創価学会」であるかのような発言をテレビで行ったことだ。これは事実ではなく、「SG」は「総研グループ」の略称だったのだが、これはなんと『きっこの日記』が書いた飛ばし記事のパクリだった。勝谷は「きっこ」よりひどい。というのは、「きっこ」は後日の日記でさりげなくこの件を訂正したが、勝谷は謝罪も訂正も一切しなかったからだ。そんな勝谷が「新党『生活』登場の背景をスパイシーに語った」というのだから笑ってしまう。
「パクリとデマ拡散」を処世術としてきた勝谷に応援される「国民の生活が第一」は、そのことだけでも「詐欺的政党」だと断定せざるを得ないのだが、2006年当時、勝谷が応援していた政治家とは誰だったか、ここで改めて思い出しておこう。
2006年7月20日に、日経新聞が「冨田メモ」をスクープした直後の同7月25日、勝谷は今はなき「さるさる日記」に下記のように書いていた。
日経を使ってこれを仕掛けた売国勢力の動きをほぼ私は把握できた。あの日の紙面にしたのは安倍晋三さんのマニフェストとでも言うべき『美しい国へ』の発売日というわかりやすさ(苦笑)。
つまり、2006年7月当時、既に小沢一郎が民主党代表に就任した後だったにもかかわらず、勝谷は安倍晋三を応援していた。その安倍を勝谷が見限ったのは、安倍の「コクミンテキニンキ」が作り物に過ぎず、いざ総理大臣に就任したらあっという間に安倍の人気が暴落したために「空気を読んだ」勝谷が掌を返したものに過ぎなかった。
だが、そんな勝谷を批判することさえ、「小沢信者」にはできないのである。
*1:間違っても「ちきりん」ではないのでご注意。よく間違われるらしいが。