kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

南アルプスぶち抜くリニア中央新幹線には嫌悪しか感じない

リニア中央新幹線の準備書が発表されたとかで、昨夜は報棄て(『報道ステーション』)が奉祝報道をしていたが、南アルプスをぶち抜くルートを見るだけで嫌悪しか感じなかった。

今朝(9/19)の朝日新聞の1面から2面にかけて、このリニアの記事が出ているが、読めば読むほど嫌悪感は募るばかりだ。

経団連会長の米倉弘昌が、東京五輪開催が決定した翌日(9日)に発したという「東京五輪までに名古屋まででも、乗れるようになればいい」という能天気な発言について、JR東海の山田佳臣社長は、「どうみても2ケタの年数はかかる。鉄腕アトムが一緒に掘ってくれれば別かもしれないが」と一蹴したそうだが、工事に時間がかかる最大の理由こそ。南アルプスをぶち抜くトンネルの掘削工事。2009年に決まった。記事から引用すると、

 長野県在住で、60年以上、南アルプスを踏破してきた地質学者松島信幸さん(82)はこうしたJRの姿勢に「自然に対する思い上がりにほかならない。無謀な計画だ」と憤る。

とのことだが、「そうだそうだ」と思った。工事で発生する大量の残土も、処理の目処など立っていないらしい。何より、この工事に伴う自然破壊を憂慮する。私は、こんな計画はいずれ自然からしっぺ返しを受けるのではないかと思うのだ。

リニアモーターカーは消費電力が新幹線の3倍という電力食いでもあるが、JR東海の山田社長は

このまま電力のない状態で(日本が)衰退していくとは思っていないと語り、原発再稼働に期待感を示した。

とのこと。浜岡原発を再稼働させる方がよほど東海地方や日本を衰退させる早道だろう、そう思って呆れに呆れたのだった。