kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

国内の新型コロナウイルス感染症週間新規陽性者数88,033人、死亡者数77人 (2021/7/31-8/6)/国内陽性者数累計が100万人を突破。東京五輪は空しく終わり、医療崩壊がこれから深刻化

 3連休中だが仕事に追われている。テレビは五輪ばかりやっているのでほとんど見ていない。野球で日本が金メダルを獲ったそうだが、ヤクルトのマクガフがアメリカの抑えのリリーフエースにされたことからも明らかな通り、アメリカを初めとする各国はまともな選手を東京五輪に送り込んでいない。ところが日本は各プロ野球球団の主力選手を送り込んでいる。そんな状況で獲った金メダルに何の意味があるのか、私にはさっぱり理解できない。8年前に東京五輪招致を決めた際「おもてなし」がキーワードとして騒がれたが、これでは日本が参加各国にもてなされているようなものだ。この野球に加えて、ソフトボールも3大会ぶりに種目に加えられたが、野球もソフトボールも開催国・日本の意向を反映してつけ加えられた種目に過ぎず、次回のパリ五輪では行われない。野球やソフトボールのほか、各種目に男女混合が多く追加されたり、格闘技の種目が追加されたりして日本の「金メダル数」も「メダル総数」も過去最多だったらしいが、基本的な競技である陸上や水泳ではむしろ日本の衰退が目立った。自らの力にあぐらをかいて、その力を出し切らないままに惨敗した水泳の瀬戸大也の姿は、多くの分野における今の日本のあり方と共通しているとも思った。総じて日本はメダルの数こそ大幅に水増しされたものの実質の衰退は覆い隠すべくもなかった。このように、空しさしか感じられなかった「2021年の」東京五輪が今日(8/8)閉幕する。

 いうまでもないが五輪開催期間中、日本国内の新型コロナウイルス感染症の陽性者数は膨れ上がった。一昨日(8/6)には陽性者累計が100万人を超えた。死亡者数も1万5千人を超えている。韓国では先週陽性者累計が20万人を超え、死亡者数は2100人強だから、日本は韓国の5倍の陽性者数と7.2倍ほどの死亡者数で、人口あたりに換算しても日本は韓国の2倍以上の陽性者数と約3倍の死亡者数を出している。韓国とて東アジアではコロナの優等生とは決していえないから、日本はコロナに関しては東アジアの最劣等生だ。

 今週はまた1日遅れたが、NHKのデータ*1に基づく、昨年3月以降の新規陽性者数及び死亡者数の7日間移動平均値の推移を表す2つのグラフ(対数プロットとリニアプロット)及び昨年10月以降の週間値の推移を表すグラフ(リニアプロット)を以下に示す。

 

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国内のCOVID-19新規陽性者数及び死亡者数 (2020/3-2021/8, 7日間移動平均対数=NHK)

 

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国内のCOVID-19新規陽性者数及び死亡者数 (2020/3-2021/8, 7日間移動平均線形=NHK)

 

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日本国内のCOVID-19の週間新規陽性者数と週間死亡者数 (2020/10/3-2021/8/6, NHK)

 

 731日(土)から86日(金)までの1週間の新規陽性者数は88,033人(前週比69.6%増)、死亡者数は77人(同13%増)だった。週間の新規陽性者数は6週連続で増加した。増加率は先週の87.9%から69.6%に下がった。増加率は今回の週の終わりほど低くなり、それも急減している。記事の前半で引き合いに出した韓国では新規陽性者数が既に減少に転じており、日本でもようやくピークが見えてきたといえるかもしれない。死亡者数が11週ぶりに増加に転じたことと合わせて、第5波の感染のステージはこれまでの初期から中期に移行したと考えられる。中期には重症者数と死亡者数が増えるので、医療崩壊の危機はこれから深刻化する。