2013年12月 2日 (月)
お詫びと訂正
石破 茂 です。
整然と行われるデモや集会は、いかなる主張であっても民主主義にとって望ましいものです。
一方で、一般の人々に畏怖の念を与え、市民の平穏を妨げるような大音量で自己の主張を述べるような手法は、本来あるべき民主主義とは相容れないものであるように思います。
「一般市民に畏怖の念を与えるような手法」に民主主義とは相容れないテロとの共通性を感じて、「テロと本質的に変わらない」と記しましたが、この部分を撤回し、「本来あるべき民主主義の手法とは異なるように思います」と改めます。自民党の責任者として、行き届かなかった点がありましたことをお詫び申し上げます。
問題になったエントリ*1は、
単なる絶叫戦術は
テロ行為とその本質においてあまり変わらない本来あるべき民主主義の手法とは異なるように *1 思います
と書き換えられた。「*1」はその下に
*1 追記(平成25年12月2日10:00):お詫びと訂正について
http://ishiba-shigeru.cocolog-nifty.com/blog/2013/12/post-e81e.html
としてリンクが張られているが、脚注を簡単につけられる「はてな」のような記法はココログにはないらしい。
それはともかく、一度書いた文章に取消線を入れて、訂正文をイタリックにした石破のブログ記事は、元の文章を読める形で残したことによって、こちらが石破の本心であることを示すものだ。実際、石破は昨日になってもまだデモ批判をしていた。
http://www.47news.jp/CN/201312/CN2013120201001607.html
石破氏、再び絶叫調デモ批判 菅氏は「言論の自由」
自民党の石破茂幹事長は2日付のブログで、特定秘密保護法案に反対する市民デモを「テロ行為」になぞらえた自身の指摘を陳謝した上で、絶叫調のデモを「本来あるべき民主主義の手法とは異なる」と重ねて批判した。一方、菅義偉官房長官は参院国家安全保障特別委員会で「デモは法令の定める範囲内で行われる限り言論の自由だ」と強調し、見解が割れた。
石破氏の2日付ブログは「おわびと訂正」と題し、11月29日付のブログでのデモ批判を「自民党の責任者として、行き届かなかった点があったことをおわびする」と陳謝した。
(共同通信 2013/12/02 12:09)
その後夕方になってやっと石破は菅義偉のコメントに沿った線で発言を訂正し、デモはテロには当たらないと記者会見で述べたが、苦笑を浮かべて「しょうがねえなあ、うるさいから一応お望みの答えをしてやるか」と言わんばかりの不真面目千万の態度であったことには呆れてしまった。
こんな石破を「政策通」だの「論客」だのと持ち上げてきた人々の「見る目」を疑ってしまう。
石破茂には、再度「恥を知れ!」の言葉を送る。