kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

浦和レッズに「無観客試合」処分下る

プロサッカー(Jリーグ)の浦和レッドダイヤモンズに「無観客試合」の処分が下った。


http://www3.nhk.or.jp/news/html/20140313/k10015943251000.html

差別横断幕でレッズに「無観客試合」の処分


サッカーJリーグは、今月8日に行われた浦和レッズの試合で、スタジアム内にサポーターが掲げた横断幕が差別的だったと判断し、すぐに撤去しなかったクラブにも責任があるとして、レッズに対し、今月23日のホームゲームを観客を入れないで行う「無観客試合」とする、これまでで最も重い処分を出しました。

今月8日、レッズとサガン鳥栖の試合が行われた埼玉スタジアムに、英語で「ジャパニーズオンリー」と書かれた横断幕が掲げられました。
レッズは、横断幕には「日本人以外はお断り」という差別的な意味があるとして、スタジアムの当日の警備員や横断幕を掲げた男性サポーター3人に聞き取り調査などを行い、13日、Jリーグに調査結果を報告しました。
それによりますと、横断幕が掲げられたのは試合開始前の午後2時から3時の間で、その後、警備員が横断幕を確認しましたが、クラブに連絡が入ったのは試合中の午後5時前でした。
警備の責任者はこのあと横断幕を掲げたサポーターの1人に「今すぐ剥がしてほしい」などと撤去を求めましたが、「試合中のため厳しい」などとして応じませんでした。
結局、横断幕が撤去されたのは午後6時すぎだったということです。
こうした報告を受け、Jリーグは横断幕の内容は差別的だと判断し、横断幕を確認したあとも1時間にわたって撤去しなかった責任があるとして、レッズに対し、始末書の提出を求めるけん責と、今月23日に埼玉スタジアムで予定している清水エスパルスとのホームゲームを観客を入れないで行う「無観客試合」とする制裁処分を出しました。
ことし22年目を迎えたJリーグで無観客試合の処分が出るのは初めてで、これまでで最も重い処分です。
Jリーグの村井満チェアマンは、「Jリーグとして差別の問題に厳しく対応すると考えて判断した。今の状態で観客の安全が確保できる確信が持てなかったし、サポーターに直接的なメッセージとなると考え、この処分を決めた。この処分が今回の問題の重大性と、各クラブ、サポーターに対しても強烈なメッセージとなると思う。各クラブにも自分たちのこととして今後対応してほしい」と話しました。


レッズ社長「処分は当然」

処分を受けたレッズの淵田敬三社長は、横断幕を掲げた3人が所属するおよそ20人のサポーターグループに対し、無期限の活動停止とレッズのすべての試合への無期限の入場禁止処分としたことを明らかにしました。
さらに、15日のJ1のサンフレッチェ広島とのリーグ戦以降、ホームとアウェーを問わずすべての試合で、レッズのサポーターに横断幕や旗などを掲げることを禁止するとしました。
淵田社長は都内で会見して陳謝し、「これまでのトラブルを鑑みれば処分は妥当で当然。これを機に差別がなくなるよう断固として取り組んでいく」と話しました。
淵田社長によりますと、今回の問題で横断幕を掲げた男性サポーター3人に聞き取り調査を行ったところ、3人は「差別や政治問題化させる意図はなかった」と答え、掲げた理由については「ゴール裏は自分たちの聖地で、ほかの人たちに入ってきてほしくない。最近は海外のファンも増えているが、応援の統制が取れなくなるのが嫌だった」などと話したということです。
また、クラブスタッフが横断幕を確認してから撤去までに1時間余りかかったことについては、クラブスタッフの差別に対する認識の甘さや、横断幕を外す場合にはサポーターの同意が必要といった長年の慣習により、クラブが迅速に対応できなかったことなどを挙げました。
そのうえで、今後はクラブが主体的にスタジアムを管理できるよう、新たなルールを作ることや、クラブスタッフの人権意識を高めることなどの対策を取ることを明らかにしました。


FIFAなど差別的行為に厳罰

差別的な行動や言動に対し、FIFA=国際サッカー連盟や世界の各リーグは厳しく対処しています。
FIFAは、ヨーロッパを中心に選手らによる人種差別的な行為や発言が後を絶たないことから、去年5月に改めて差別に対して厳しく臨む決議を行いました。
そして差別的な行為については、「制裁金」のほか「無観客試合の開催」「勝ち点の減点」「下位のリーグへの降格」などの処分を科すよう、加盟する世界各地のサッカー協会に求めました。
FIFAは、クロアチア代表のディフェンダーの選手が、去年11月に行われたワールドカップヨーロッパ予選のプレーオフアイスランド戦で、試合後にサポーターに向かって民族主義を助長するような差別的な行動をしたとして、公式戦10試合の出場停止と罰金の処分を出しました。
処分はことし6月のワールドカップブラジル大会から適用され、この選手はワールドカップに出場できなくなりました。
またイタリア1部リーグは、去年12月に行われたリーグ戦のインテルミランの試合で、インテルのサポーターがミランの選手に対し差別的な掛け声などをしたとして、インテルサポーターが陣取るスタジアムの一角を1試合閉鎖する処分を出しました。
日本のJリーグは、これまでも「人種、性、言語、宗教、政治またはその他の自由を理由とする国家、個人または集団に対する差別を行ってはならない」としていましたが、これに加え、ことしからは「中立地での試合の開催」や「無観客試合の開催」「試合の没収」「下位のリーグへの降格」の制裁を新たに追加しました。
また、今シーズンの開幕前には各クラブに対して海外の事例なども紹介し、差別のない試合運営などを求めたばかりでした。

NHKニュース 2014年3月13日 13時17分)


5日前(3/9)の記事 浦和レッズが「外国人お断り」の差別主義横断幕を撤去せず放置(呆) - kojitakenの日記 に、3年前に公式ウェブサイトの掲示板における自軍の選手に対する差別的書き込みに対して掲示板の停止で応じたプロ野球阪神タイガースを例に引いて、「浦和レッドダイヤモンズには、その程度の良識すら持ち合わせがないように見える」と書いたが、Jリーグが下した処分は、某読売軍など特定のチームと一体になって腐った運営をしているとしか思えないプロ野球機構とは全然違って、公正な処分を行ったといえるだろう。この処分は良かった。

朝日新聞(3/14)は、スポーツ面の記事に「浦和 薄かった危機感」などという見出しをつけていたが、危機感が薄かったのは、お宅(朝日新聞社)のスポーツ記者も同じだろう。今回の事件について、朝日新聞や読売新聞の運動部記者は、大した事件ではないかのようなことをTwitterでつぶやいたり記事に書いたりした。つまり、彼ら新聞記者のレベルも屈辱的な処分を受けた浦和レッズと何ら変わりないのである。

朝日・読売その他の新聞記者たちにも、「無読者記事」を、たとえば1週間に計100本書け、などの処分を下せないものだろうか。