NHKスペシャル だが、放送時間中も見たが、番組を録画もした。ビデオデッキを使う習慣がない私がテレビ番組を録画したのは、おそらく今年初めてだ。録画しておいて良かったと思った。
何しろ内容がすごかった。小保方晴子の実験ノートで、STAP細胞から初めてキメラマウスの作成に成功したときの記述が小保方の実験ノートに存在しない。それどころか、元になった細胞をどう作ったかなどの記述もない。
NHKの番組は、それはなぜかとの謎解きの解答は示さない。物証がないからだ。だが、状況証拠は小保方晴子が「限りなく黒に近い」ことを示す。
さらにぶっ飛んだのは、小保方晴子と笹井芳樹が交換したメールが暴露されていたことだ。
たまたま、シャーロック・ホームズが恐喝王ミルヴァートンから手紙を入手することができず、あろうことかホームズ自らがワトスンともどもミルヴァートンの家に侵入して手紙を盗み取ろうとした(つまりホームズとワトスンが犯罪をやらかした)話を読んだところだった。NHKの取材陣は間抜けな迷探偵ホームズとは大違いである。
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また現実の話で思い出したのは、8年前に偽メールをつかまされて議員辞職に追い込まれ、のちに自殺した民主党衆院議員(当時)の永田寿康だった。
NHKはあまりに手際が良すぎる。もちろん、NHKはホームズみたいに犯罪行為をやったわけではなく、理研内の人間から提供されたのだろうが、いったい理研からのリークとはどれほど多いのだろうか。他に毎日新聞や日経サイエンスにもずいぶん情報が流れているようだし。小保方晴子や笹井芳樹を嫌う人がよほど多いのだろうか。