kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

サルの赤ちゃん「シャーロット」に 大分市、変更せず(朝日)

この騒動、実はかなりの不快感を持って眺めていたのだった。

http://www.asahi.com/articles/ASH5845VTH58TIPE011.html

サルの赤ちゃん「シャーロット」に 大分市、変更せず

 大分市高崎山自然動物園がサルの赤ちゃんに英王室の王女と同じ「シャーロット」という名前を付け、批判が殺到した問題で、大分市は8日、名前を変更しない方針を明らかにした。同日午後2時から記者会見を開き、正式に発表する。

 名前を発表した6日から7日にかけて批判が殺到し、園の運営を指定管理者に委託している市と園は、対応について協議を続けていた。市によると、英国側の意見を聞こうと連絡を取った英国大使館からは「コメントする立場にない」との回答があったという。ただ、英王室広報は7日、取材に「どんな名前を付けようと、動物園の自由」との見解を示していた。

 同園には8日も朝から、市民らからの電話などが相次いだ。命名に肯定的な意見が増えているという。「王室がいいと言うなら、気にしなくていいのでは」などの意見が目立つといい、同園は英王室の見解が報じられたことが影響したとみている。

 同園によると、6〜7日に園や市に寄せられた電話、メール、ファクス計550件の内容を集計した結果、命名に批判的な意見は341件、肯定的な意見は205件、不明が4件だった。当初は「王室に失礼」という批判が大半だったが、7日に入り「失礼には当たらない」との肯定的な声が徐々に増えたという。(鈴木春香)

朝日新聞デジタル 2015年5月8日13時06分)


上記鈴木春香記者の署名記事は、東京本社版では8日付夕刊第2社会面の下の方に、記事の前半のみ無署名で掲載されていた*1

私が取り上げようと思ったのは、今朝(5/9)の朝日第3社会面掲載の下記記事だが、ネットではなんとかデジタルに登録していないと書き出ししか読めないようだ。

http://www.asahi.com/articles/DA3S11743752.html

そもそも、英王室の王女の名前がアリスになるかシャーロットになるかでテレビが騒いでいたこと自体、なんで日本人がそんなことに熱中するのかと訝っていたが、「王女の名前をサルにつけるとは英王室に失礼」などと言い出す人間が続出したことには本当に腹が立った。

1988年に昭和天皇が重体になった時の「自粛」と同じだろうとか、わけのわからない「忖度」根性が「小沢信者」と変わらないなど、いくつもの悪しき類例を思い出した。さすがは、かつて「天皇ハ神聖ニシテ侵スヘカラス」と書かれた憲法を持っていた国の国民だなあと思った。

思わず、ゴキブリをつかまえて「シンゾー」という名前をつけて飼育してみようか、などと考えてしまった今日この頃なのであった。

*1:鈴木記者の名前に見覚えがなかったので調べてみたら、2013年に広島で書いた記事が何件かと、今年4月に大分大について書いた記事(http://apital.asahi.com/article/news/2015042900017.html)が見つかった。広島を経て大分で勤務している若手(?)の記者だろうか。