kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

つまらない保守野郎・英作曲家エドワード・エルガーがいっぺんに嫌いになった

エドワード・エルガーは、ネット検索をかけなければファーストネームが思い出せない程度の、普段全く気に掛けていなかったイギリスの作曲家である。その作風はきわめて保守的であって、面白みも何もない。表向き保守的な印象でありながらその実十二音音楽の始祖シェーンベルクに影響を与えたブラームスとも違って、エルガーの音楽は骨の髄まで保守的なのだ。芸術の保守(革新)性と政治的立場のそれとは必ずしも一致せず、むしろ相反する例が多いような印象も持っているが、エルガーの場合はみごとに一致していたらしい。保守党の勝利に終わった今回のイギリス総選挙の結果は、さぞエルガーのお気に召すことだろう。

5/8 史上初の任期満了による英国総選挙: きょうも歩く(2008年5月8日)より

  • 日本では、行進や卒業式などに使われる「威風堂々」という曲、作者エルガーは、保守党政権の英国を鼓舞する趣旨で作曲したので、労働党員には使わせるな、と言っていたらしくて、残念な話だなぁ、と私は思っています。


この話、知らなかったので調べてみたら、確かにエルガーの遺志によって保守党以外の政党には「威風堂々」を使わせないことになっているらしい。

希望と栄光の国 Land of Hope and Glory エルガー

希望と栄光の国
Land of Hope and Glory
エルガー「威風堂々」中間部のメロディがイギリス愛国歌に


イギリス愛国歌『希望と栄光の国 Land of Hope and Glory』は、イギリスの音楽家エルガー作曲による『威風堂々』第1番のメロディに歌詞をつけた楽曲。作詞はイギリスの詩人アーサー・クリストファー・ベンソン(Arthur Christopher Benson)。

『威風堂々』第1番は1901年に作曲され、同年10月22日にロンドンのクイーンズホール(Queen's Hall)で開催されたコンサートでは、当時としては異例の2連続アンコールが巻き起こったという。

イギリス国王エドワード7世も絶賛

当時のイギリス国王エドワード7世(Edward VII/1841-1910)も同曲を絶賛。エルガーは国王の依頼を受け、その中間部の壮麗な旋律に歌詞をつけて、翌年に作曲した『戴冠式頌歌 Coronation Ode』終曲として、この『希望と栄光の国 Land of Hope and Glory』を誕生させた。

その後、同曲はイギリスの愛国歌・第2の国歌として位置づけられ、独立した楽曲として演奏される機会が多い。ロンドンで夏に開催されるクラシック音楽コンサート「ザ・プロムス / The Proms / BBCプロムス」では、その最終夜「Last Night of the Proms」のアンコールで恒例として毎年必ず演奏されている。

サッカー応援歌や入退場BGMにも

『希望と栄光の国』は、サッカーイングランド代表サポーターが試合中やハーフタイムなどに応援歌として歌うことがあるほか、日本ではJリーグ浦和レッズのサポーターが応援チャンツとして同曲のメロディを(『威風堂々』の一部として)用いている。

また、イギリスのロックバンド、ベイ・シティ・ローラーズ(Bay City Rollers)は、同曲のメロディをコンサートの登場時にBGMとして用いていたほか、イギリス保守党保守統一党)における党大会の最終日で党員が退場する際にも使用されている(エルガーの遺志により他党は使用できないそうだ)。

ちなみにアメリカでは、学校の卒業式で卒業生が入場する際のBGMとして使用されているという。これは、米国コネチカット州のイェール大学(Yale University)から1905年に音楽博士号を授与された際、同大学の卒業式で『希望と栄光の国』のメロディが使用されたことがはじまりだという。


歌詞の意味・日本語訳(意訳)

Land of Hope and Glory, Mother of the Free,
How shall we extol thee, Who are born of thee?
Wider still and wider Shall thy bounds be set;
God, who made thee mighty, Make thee mightier yet.


希望と栄光の国 自由の母よ
如何に汝を賞揚せん
誰ぞ汝により生まれ出でん
汝の領土は更に拡大を続け
汝を強大ならしめた神は
今も汝を強大ならしめん


なんだ、侵略行為を讃える帝国主義の歌か。最低だな。日本で言うなら北一輝岸信介安倍晋三かってところか。

こうして、好きでも嫌いでもなく無関心だったエルガーという作曲家がいっぺんに大嫌いになったのだった。