kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

リズ・トラスの減税政策は新自由主義の極北でしかなく、社会民主主義とは対極にある。細谷雄一氏の主張には全く賛成できない

 田中康夫といえば昔から小沢一郎の盟友だし、2005年に小林興起らの右翼(極右)政治家たちとつるんで新党日本を立ち上げたし、2016年には維新の会から参院選東京選挙区に立候補したりした。私はずいぶん昔から田中を激しく敵視してきたし、それは今も変わらない。もっとも痛快だったのは、2016年参院選山本太郎が応援した三宅洋平に田中が票を食われて共倒れしたことだった。

 そんな田中も論外だが、田中に噛みつかれて怒っている細谷雄一氏の言い分も理解できない。

 

 

 まず思ったのは、親の思想信条と本人のそれは関係ないじゃん、ってこと。たとえば河野洋平は穏健保守だが、河野太郎は(私にとっては忌むべき)右翼にして新自由主義者だ。

 細谷氏のツイートへのリンクを続ける。

 

 

 これも若い頃と今とを同じだと考えるのはおかしい。泉健太の支持者が、泉は北海道出身で昔は社会党を支持していたと書いていたのを見たことがあるが、今の泉は維新にすり寄って安倍晋三国葬について「静かに見守る」と言ったり、出席したそうな口ぶりだったりと、すっかりネオリベ化かつ右傾化している。

 

 

 論外のスナクはどうでも良い。スナクに対しては、野田佳彦を思わせる財政再建至上主義者という心証を持っている。

 

 

 

 上記が細谷氏の言いたかったことか。ここまでくるのにずいぶん字数を消費したな。よっぽど頭にきていたらしいことはわかるし、田中康夫はそもそも相手を怒らせる目的で言ったり書いたりする人間なので、そこだけは同情する。

 しかし細谷氏の論旨には賛成できない。私見では、何度もイデオロギーを変えるような人間は「融通無碍」なのではなく大衆迎合的で時流に乗ろうとしがちなタイプの人間だ。しかも悪いことに、主義主張が根っからのものではないだけに、本家本元よりもかえって過激になる。エピゴーネンは本家本元よりも過激で悪弊が大きいというのが、昔からの私の変わらぬ意見だ。

 河村たかしを連想させるトラスの「減税真理教」はその典型例だったのではないか。そんなトラスを、松尾匡のお墨付きをもらっているらしい某零政党政治塾塾長(但し組籍というか党籍は持っていないらしい)の長谷川羽衣子が絶賛したのだから頭が痛い。

 

 

 

 そんなわけで、悪質なチンピラである田中康夫が発した誹謗中傷に対する怒りにだけはご同情申し上げるが、残念ながら細谷氏の論旨には全く賛成できない。

 

 私は北守氏の一連のツイートに強く共感する。

 

 

 

 

 

 

 

 最後のツイートが指摘するところが、今の日本の(特にネットでの)雑な経済政策論議で幅を利かせていて頭が痛いところだ。私には時計の針が逆回転したとしか思えない。そして、それに大きく寄与したのが山本太郎であると言いたい。

 その意味で、下記まことん氏のツイートには賛成できない。

 

 

 私は、税制の議論を事実上消費税だけに限定してしまい、「消費税減税」から最初の3文字が抜け落ちて「減税」だけを一人歩きさせてしまった零細新選組の組長・山本太郎に対して、極めて強く批判的な立場に立つ。山本など全く評価できない。

 山本の批判で記事を締めくくるのも癪なので、上記北守氏のツイートからもリンクされていたkazukazu88氏のツイートをリンクして記事を締めくくる。

 

 

 リズ・トラスは新自由主義の極北ともいうべき「減税真理教」の政策を打ち出し、政権発足早々自滅して果てたということだろう。