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古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

平和学の父「安倍内閣の積極的平和主義を提唱」とNHK誤報(GoHoo)

安倍晋三が、その正体は「戦争法案」である安保法案を、「平和安全法制」と自称していることから導かれるのは、安倍晋三の言う「積極的平和主義」とは「積極的軍事行使主義」または「積極的戦争主義」であるということだ。安倍がこの言葉を「安倍談話」の末尾に盛り込んだことを、なぜか多くの「リベラル」がスルーしているが、どんなに強調しすぎても強調しすぎることはないと私は考えている。

ところが……

平和学の父「安倍内閣の積極的平和主義を提唱」とNHK誤報 | GoHoo

平和学の父「安倍内閣の積極的平和主義を提唱」とNHK誤報
日本報道検証機構, 2015年8月23日

NHKは8月19日、ニュースサイトで「”平和学の父”『本当の積極的平和を』」と見出しをつけ、「平和学の父」とも呼ばれるノルウェーのヨハン・ガルトゥンク氏が東京のイベントに出席したことを報じた。その中で、当初、ガルトゥンク氏について「戦後70年にあたっての総理大臣談話にも盛り込まれた『積極的平和主義』を提唱したノルウェーの平和学者」と記していた部分が「『積極的平和』を提唱したノルウェーの平和学者」に上書き修正された。訂正したとの告知はされていなかった。ニュース放送で同様の誤報をしたかどうかは確認できておらず、日本報道検証機構NHKに問い合わせている。

ガルトゥンク氏の理論などを研究しているNGOトランセンド研究会」(伊藤武彦会長=和光大学教授)のウェブサイトの解説などよれば、ガルトゥンク氏は1969年の論文で、「直接的暴力」(Direct Violence)だけでなく、飢餓や抑圧、差別などの「構造的暴力」(Structual Violence)も無くしていく「積極的平和」(Positive Peace)の概念を提唱。その後、「文化的暴力」(Cultual Violence)の克服を含む考え方に発展させたとされる。

他方、第2次安倍内閣は2013年12月、「積極的平和主義」(Proactive Contribution to Peace)に基づく安全保障政策を打ち出し、国家安全保障戦略閣議決定した(正式には「国際協調主義に基づく積極的平和主義」と表現される)。同戦略によれば、「平和国家としての歩みの堅持」と「国際社会の平和と安定及び繁栄の確保にこれまで以上に積極的に寄与」することを理念とし、抑止力強化や日米同盟等の強化、グローバルな安全保障環境の改善を目標とするとしている。

第2次安倍内閣の「積極的平和主義」がガルトゥンク氏が提唱した「積極的平和」概念に由来するという説明がなされたことはない。ガルトゥンク氏の平和学の概念である「積極的平和」と、安倍内閣の安全保障政策の代名詞である「積極的平和主義」は、英語での表記が異なる上、内容や由来も異なるといえる。

NHKは8月21日、改めてガルトゥンク氏が横浜市で行った講演を報じた際、「戦後70年にあたっての総理大臣談話に盛り込まれた『積極的平和主義』とは異なるとして、若者に向け、『国際問題などを学び、経験を積んだうえで平和のために何ができるかを考えてほしい』と呼びかけました」と伝えていた。

(GoHooより)


「異なる」どころか正反対(最近の言葉で言えば「まぎゃく」)である。

意図してかどうかは知らないが、「4つのキーワード」が「談話」に入っただけで安倍晋三を許してしまう日本人の民度につけ込んだ、籾井NHKの悪質な宣伝放送ではないかと思ってしまった今日この頃。