kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

ヤクルトにマジック「3」が点灯

27日に東京ドームで行われたプロ野球セントラル・リーグの読売対ヤクルト第24回戦にヤクルトが2対1で勝ち、ついにリーグ優勝へのマジックナンバー「3」(残り5試合)が点灯した。

このところセ・リーグの優勝争いについては意識して書かないようにしてきたが、ヤクルトは読売2連戦(神宮)、阪神2連戦(甲子園)、広島2連戦(神宮)、DeNA戦(同)と続いた7連戦を5勝2敗で乗り切り、中1日おいて行われた「天王山」の読売2連戦(東京ドーム)を1勝1敗でしのいでなんとかマジック点灯にこぎ着けた。

上記9試合のうち神宮で行われた広島2連戦とDeNA戦の計3試合は終止ヤクルトペースの試合だったが、読売・阪神との計3度の2連戦では、いずれも初戦を落として2戦目に勝った。甲子園では相手先発が今季ヤクルト戦4連勝のエース藤浪に対してヤクルトの先発は今季未勝利の杉浦、また東京ドームではやはり相手先発がヤクルト戦未勝利とはいえエース菅野が相手と、いずれも苦戦必至が予想され、事実2試合とも接戦になったが、これらの試合をしぶとくものにした。甲子園でヤクルトに負けて自力優勝が消滅した阪神は、その後大きく崩れ、27日の広島戦に敗れてついにリーグ優勝の可能性が消滅したが、甲子園の直接対決の2戦目を阪神が勝っていたらヤクルトと同率首位になり、かつヤクルト戦に勝ち越している阪神は、2球団が同率1位で全日程を終えれば直接対決の成績で優勝チームを決めるリーグ規定により優勝することになるので、ヤクルトより有利な立場に立つはずだった。甲子園の2戦目は、それくらい大きな試合だったのである。東京ドームの2戦目も同じで、読売が勝てば今季のヤクルト戦勝ち越しが決まり、同率首位とはいえ読売が優位に立つところだった。東京ドームの2戦目もまた大きな試合だった。マジックが点灯したとはいえ、ヤクルトは読売や阪神との戦いではずっと薄氷を踏んでいたし、マジックが出たからといって、これからも最下位脱出を賭けるチーム(中日)やクライマックスシリーズ進出を賭けるチーム(広島、阪神)が相手だから、今後も楽に戦える試合など1試合もないと覚悟しなければならない。もちろんいずれも敵地の阪神戦1試合とDeNA戦2試合を残す読売とて事情は同じだが、阪神はともかく読売出身の監督とGMがいるDeNAは全くあてにならない。それらの試合のあと、10月4日に東京ドームで読売対ヤクルトの今季最終戦が予定されているが、この試合にまでもつれさせることは絶対に避けたい。セ・リーグで過去に読売との最終戦決戦を行った2球団は、いずれも本拠地での試合だったが負けている*1。ましてや敵地・東京ドームでの最終戦決戦に勝てるとはおよそ思えない。

さらに、仮に首尾良くリーグ優勝できたとしても、クライマックスシリーズで読売か阪神か、はたまた広島かはわからないが、これらのチームに昨年まで2年連続最下位のヤクルトが本当に勝てるんかいなと思う。いずれにせよマジックが出たくらいで威勢の良いことを書いてぬか喜びに終わったのではたまったものではないので、キーボードを打つ指がなめらかに動くというわけにはいかない。

無事マジックが点灯したとはいえ、まだまだおっかなびっくりの日々が続きそうな今日この頃なのである。

*1:阪神(1973年)と中日(1994年)。