kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

細野豪志の「消費増税先送りなら首相は退陣を」の批判は逆効果だ

この細野豪志による安倍晋三批判だが、はっきり言っていただけない。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160322/k10010451901000.html

民主 細野氏 消費増税先送りなら首相は退陣を

民主党の細野政策調査会長は記者会見で、来年4月の消費税率の引き上げを先送りすることは安倍政権の経済政策・アベノミクスの失敗を意味するとして、先送りする場合には安倍総理大臣は退陣すべきだという考えを示しました。

この中で民主党の細野政策調査会長は、自民党内から来年4月の消費税率の引き上げの先送りを求める声が出ていることに関連して、「安倍総理大臣は2年前に衆議院を解散するとき、増税を18か月延期するとして国民の信を問うとした。増税の18か月の延期と同時に、その次は10%に引き上げると約束した解散だ」と指摘しました。
そのうえで、細野氏は「仮に増税をさらに先延ばしすることになれば、安倍政権そのものの敗北であり、経済政策の敗北と言って過言ではない。増税の再延期で衆議院を解散するという話も出ているが、前回の解散の経緯からすればとても納得できるものではない。増税を先延ばしにするのであれば、安倍総理大臣は退陣するのが筋だ」と述べました。

NHK NEWS WEB 2016年3月22日 14時51分)


このニュースについた「はてなブックマーク」を見ると、リベラル・左派側からも細野を評価する声、批判する声さまざまだが、私は全く買わない。なぜなら、この批判の仕方では、細野豪志民進党予定)が「消費税増税を先送りするな」と言っているようなものだからだ。これだと、「安倍自民党=消費税増税先送り推進」、「民進党=消費税増税先送り反対」という対立構造であるかのような印象を有権者に与えるだけであることはいうまでもない。

はてなブックマーク」でもっとも多くの「はてなスター」をもらった「人気コメント」は、その点を的確に指摘している。

tome_zoh そのロジックはわかるんだけど、今民進党がやるべきは、そんなあてこするような理屈こねまわさずに、与党より先に"国民生活のために上げるな"と迫る一点のみ。目線を対与党にしちゃいけない。

これに尽きるだろう。

ちなみに2番目に「はてなスター」の多い「人気コメント」は下記だ。

ahomakotom 野党が増税圧力高めてどうすんねん。

細野の安倍批判はこのようにしか受け取られなくても仕方ないということだ。いや、それは真意ではないといっても通用しない。反安倍・反自民の内輪では通用しても日本全国の有権者には通用せず、結局待ち構えているのは参院選(あるいは衆参同日選挙)の自公圧勝という結果だ。

野党が訴えるべきは、これまでにも再三引用してきた下記のさとうしゅういちさんの提言だ。

野党側は、安倍総理の機先を制し、消費税5%への減税と、再分配強化を打ち出すべきです。

民進党予定政党はこれくらいの提言でも打ち出さない限り、今のマスコミ総がかりの安倍晋三礼賛などによってもたらされた劣勢をはね返すことはできない。細野豪志の批判ではお話にならない。