kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

朝日、自民57、民進30、公明14、共産8、お維7、社民1、生活0と予想

朝日(6/24)の一面トップは参院選の情勢調査記事。

http://www.asahi.com/articles/ASJ6R3FH9J6RUZPS007.html

改憲4党、3分の2うかがう 朝日新聞参院選情勢調査
2016年6月24日05時12分

 7月10日投開票の参院選について、朝日新聞社は22、23の両日、全国の有権者を対象にした電話による情勢調査を実施した。取材で得た情報を合わせて分析すると、自民、公明、おおさか維新の会、日本のこころを大切にする党を合わせた「改憲4党」が、非改選の議席を含め、憲法改正の国会発議に必要な3分の2の議席をうかがう状況。改選議席では、自公は過半数(61)を上回る勢い。全国に32ある1人区では、統一候補を擁立した野党4党による共闘効果がみられる。投票行動を明らかにしていない人が選挙区で5割、比例区で4割おり、今後、情勢が変わる可能性もある。

 憲法改正の発議には非改選も合わせ、定数(242)の3分の2にあたる162議席が必要。今回の改選(121)では、選挙区と比例区を合わせ改憲4党で78議席を確保すれば、非改選の議席を合わせて4党で改憲の発議が可能となる。序盤情勢調査では、改憲4党で70議席台後半になりそうだ。

 今回の改選だけをみると、自民は前回2013年の参院選で獲得した65議席には及ばないものの、選挙区で30議席台後半、比例区では20議席近くの50議席台後半となりそうだ。1人区の20選挙区でリードしており、複数区でも各1議席は確保しそうだ。自民は1989年の参院選過半数を失ったが、今回の改選で非改選の65議席と合わせ、単独過半数(122議席)に届く可能性もある。

 公明は改選数が3に増えた兵庫と福岡で24年ぶり、4に増えた愛知で9年ぶりに候補を立てた。選挙区で7人の全員当選の可能性もある。比例区では、前回と同じ7議席程度になりそうだ。

 民進は選挙区で19議席程度、比例区で11議席程度の計30議席程度になりそうで、前身の民主の前回17議席は上回る見込み。

 共産は選挙区で2議席程度、比例区で6議席程度獲得する見込み。選挙区では、前回の13年に続き、東京で議席獲得の可能性がある。

 おおさか維新の会は、選挙区では大阪を含む3議席程度、比例区では4議席程度になりそうだ。

 改選数が2議席の社民は、比例区で1議席の確保にとどまりそうだ。

 全国で32ある1人区では、民進や共産などの野党が候補を一本化。前回1人区で野党は2議席にとどまったが、今回は善戦が目立ち、8選挙区で自民候補に対しリード。4選挙区では激しく競り合っている。無党派層のうち、野党統一候補に投票すると答えた人が5割を超えている。

     ◇

 〈調査方法〉 22、23の両日、コンピューターで無作為に作成した番号に調査員が電話をかける「朝日RDD」方式で、全国47都道府県を対象に調査した。作成した番号のうち、世帯用と判明した番号は全国で計7万7648件、有効回答は4万1579人。回答率は54%。

朝日新聞デジタルより)


これでも朝日の予想は読売などと比べて野党、特に民進党に甘めだ。記事に各党の予想議席の表が載っており、自民50〜57〜62、民進24〜30〜35、公明12〜14〜15、共産4〜8〜11、お維新5〜7〜9、社民0〜1〜2、生活0〜0〜1、こころ0〜0〜1、改革0〜0〜0、諸派0〜0〜1、無所属3〜4〜6となっている。諸派の上限1とは比例区とのことだが、まさか小林節なのだろうか。およそあり得ないと思われるが。また生活は0とはいっても、以下に見るように生活系無所属の選挙区候補2人の当選が有力らしい。

2013年の日記を参照すると、同年の参院選の「序盤の情勢」朝日は下記のように予想していた。

自民やはり圧勝の勢い。生活の党では広島の佐藤公治が当選有望(朝日新聞より) - kojitakenの日記(2013年7月6日)より

朝日の予想では、自民党は中心値が68±5議席。1980年の衆参同日選挙で、朝日は自民の議席を70議席と予測して、そんなに獲るのかなあと思っていたら69議席だった。その後1986年の衆参同日選挙でも自民党は72議席を獲ったが、その頃並みの議席になるだろうとのこと。この予想は残念ながら当たるだろう。最悪73議席となると、「中曽根超え」になってしまう。

他党の予想議席は、民主17±4、維新の怪6(4〜9)、公明10±2、みんな7±3、共産8(4〜10)、生活2(0〜3)、社民1±1、みどり0(0〜2)、大地0(0〜1)、諸派1(0〜1)、無所属1(0〜3)。当選が有力視される諸派の1人とは、沖縄選挙区の糸数慶子候補(現職、沖縄社会大衆党委員長)である。

結果は自民65、民主17、公明11、維新8、みんな8、共産8、社民1、生活0、みどり0、大地0、諸派1、無所属2(山本太郎平野達男)だった。概ね正確な予想だったといえる。ただ朝日は、その後の2014年衆院選では民主党議席を多めに見積もって予想を外している。今回の民進の予想議席中心値30議席も、多めに見積もり過ぎのような気がする。

野党共闘」だが、朝日が「野党候補リード」としているのは、岩手、宮城、山形、福島、新潟、長野、三重、沖縄で、「競り合い」としているのが青森、山梨、愛媛、大分。

どの程度の「リード」かというと、福島の増子輝彦が「優位」、新潟の森裕子が「優位」、宮城の桜井充が「やや優位」、三重の芝博一が「やや有利」、沖縄の伊波洋一が自民の失言大臣・島尻安伊子を「一歩リード」、岩手は達増拓也の元秘書の木戸口英司が「一歩リード」、長野の杉尾秀哉が「一歩リード」、山形の舟山康江が「リード」となっている。「優位」と「有利」のどちらが、あるいは「一歩リード」と「リード」のどちらが差が大きいかなどは知らない。選挙分析で名を上げたブログの下記記事を参照したが、それでもわからなかった。


また、「競り合い」としている4選挙区のうち、青森だけが野党候補の名前が先に出ていて、他の3選挙区はすべて自民党候補の名前が先に出ている。

むかつくのは東京選挙区で田中康夫が「やや優位」と報じられていることだ。田中を落とすために、既に決めていた投票予定候補を変更しようかとも考えている。なお、「三宅、増山、小林、高樹は支持が広がらず」とのこと。ざまあみろ三宅洋平小林興起

暗澹たる気分になるのは西日本の情勢。中国・四国・九州は昔からだから驚くに当たらないが、近畿地方がひどい。兵庫(改選数3)は自民、公明、お維になりそうだし、大阪(4)は自民、お維、公明のあとの4議席目をお維と共産が競る。前回(2013年)共産が議席を獲得した京都(2)は、自民と民進福山哲郎)が優位。1人区の滋賀では自民の小鑓隆史が「やや先行」、つまり相当の差をつけてリードしている。奈良でも自民が「リード」、保守王国の和歌山では当然ながら自民が「引き離す」。和歌山は仕方ないが、滋賀と奈良の現職は民進(旧民主)であり、それが自民に歯が立たない。大阪の植民地、もといベッドタウンを抱える兵庫が上記のていたらくでは当然かもしれないが。

近畿地方では、大阪の準キー局の電波が兵庫、京都、滋賀、奈良、和歌山にも届く。橋下徹大阪府知事に就任してから8年半が経ち、こうなった。先月の憲法記念日の頃に朝日に載った世論調査には確か、お維の支持者には総理大臣の安倍晋三が嫌いで、改憲にも反対という人が多いと出ていた。つまり、かつてなら革新政党に投票していた反政権の人たちを、明らかな自公の補完勢力である橋下・松井一派が取り込んで、それがすっかり定着してしまったと考えられる。

それだけに、そのお維の東京での拠点確保をたくらむにっくき田中康夫を、何が何でも落選させなければならないと思う今日この頃なのだった。