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古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

民進・岡田代表、9月で退任へ(朝日)

都知事選投開票日の前日である今日(30日)、民進党代表の岡田克也が9月に行われる民進党代表選に立候補せず同党代表を退任する意向を明らかにした。

http://www.asahi.com/articles/ASJ7Z4T89J7ZUTFK002.html

民進岡田代表、9月で退任へ 都知事選への影響は否定
2016年7月30日20時37分


 民進党岡田克也代表(63)は30日夕、党本部で記者会見し、9月の党代表選に立候補せず、同月末の任期限りでの退任を表明した。32議席を確保した参院選を踏まえて「負けは負けだが、どん底から反転攻勢できる一歩を踏み出せた。一区切りつけ、新しい人になった方が望ましい」と語った。党代表選は9月2日告示、15日投開票で行われる。

 岡田氏は、2014年末の総選挙で海江田万里民主党代表(当時)が落選したことに伴う代表選で選ばれ、15年1月に代表に就任。今年3月に発足した民進の初代代表に就いた。与党が勝利した今月10日の参院選後は、自らの去就について「白紙の状態」と言い続けてきた。

 この日の会見では、任期中に旧維新の党との合併や参院選共産党などとの野党共闘を実現した点を挙げ、「達成感がある」「自分ができることは、全てやったと思っている」と述べた。代表選不出馬の判断は「1週間前に事実上固めた」とも明かした。

 そのうえで「新しい人に担ってもらうことが、政権交代可能な政治のために良い」とし、党刷新の必要性を強調。今後の党運営の方針は次期代表に委ねるとしつつ、「大きな方向性はレールを敷いたので、その中でやってほしい」と述べ、参院選1人区で野党候補が11議席を確保するなど一定の成果を出した野党共闘の継続を求めた。

 ただ、民進や共産など4党推薦候補も立つ東京都知事選の投開票前日に退任表明したことには、民進内にも「選挙終盤にありえない」との批判がある。これに対し、岡田氏は「来週(8月1日)から国会があり、このタイミングが良いと考えた」と説明。都知事選への影響についても「全くない」と否定した。

朝日新聞デジタルより)


この唐突な辞意表明は、明日の都知事選で「野党統一候補」の鳥越俊太郎が惨敗することを見越して、鳥越惨敗直後に民進党右派から噴き出すことが必至の岡田責任論・辞任論を封じるために先手を打ったという以外の解釈はできないだろう。敵の攻撃をはぐらかし、意中の後継候補を有利にするための作戦だ。

その岡田克也の意中の後継候補は、おそらく蓮舫だろう。蓮舫とて野田佳彦系の保守政治家だが、細野豪志松原仁長島昭久馬淵澄夫らが形成する尖鋭な民進党右派とはやや距離を置いている感がある。岡田のスタンスからいえば(同じ中間派の)枝野幸男あたりを後継にできればベストなのだろうが、敵の多そうな枝野では民進右派の候補を破る勝算はおそらく立つまい。今回は枝野も出馬せず、民進党の中間派や(今やほとんど存在しない)左派は蓮舫に乗っかるのではないか。

一方、民進右派が担ぐ候補としては、前原誠司の名前が挙がっているようだ。だが、前原は2006年の偽メール事件の悪印象があまりにも強く、仮に蓮舫との一騎打ちになった場合前原の勝ち目はほとんどないように思われる。

私個人としては前原などもちろん論外だが「事業仕分け」の蓮舫も全く買わない。だが、人気のある蓮舫を担ごうという民進党の人たちは少なくないのではないかと想像する。