こんなつぶやきをみつけた。
https://twitter.com/virago0703/status/787100168998924288
反小沢一郎シンパ
@virago0703
小池都知事。国民を欺く小泉劇場とは全く違う。少なくとも、やった者勝ちの無責任社会に一石を投じた。今迄マスコミや官憲が犯罪追及をタブーとしてたドン、鮫、鵺石原天皇、御用官僚の衣の裾を捲った。権力を掌握するまでは隠忍自重、捲土重来を期した水野忠邦の再来と持ち上げるのは時期尚早かな?
18:17 - 2016年10月14日
このつぶやきの主、「反小沢一郎シンパ」なのは良いとしても、つぶやきの内容は全くいただけない。
ただ、つぶやきの主が水野忠邦を肯定的に捉えていることには少々驚いた。江戸幕府の「三大改革」(享保の改革、寛政の改革、天保の改革)がいずれも政治的反動にほかならないことは日本史の常識ではないかとずっと思っていたからだ。現に私が水野忠邦の「カイカク」(天保の改革)に痛めつけられた庶民が発したという「水野は叩くに(忠邦)もってこいの木魚だ*1」という言葉を、確か小学生時代に読んだ学習漫画で覚えた記憶がある。この学習漫画では、三大改革すべてを「政治的反動」とする描き方はされていなかったように思うが、三大改革のうち最後の天保の「カイカク」の「痛み」が特に苛酷だったせいか、それとも時代がより現代に近いせいか、水野に対する庶民の反感を描き入れないわけにはいかなかったのではないかと想像する。
それで連想したのだが、平成の「三大改革」を定義するなら、それを牽引する(牽引した)政治家は小泉純一郎、橋下徹、小池百合子の3人になるのではないか。「小池百合子は水野忠邦の再来」と「持ち上げる」のではなく「貶める」ことは、あながち「時期尚早」とも言えないのではないか。そう思った。
もちろん、今は拍手喝采を得ている小池百合子は、今後間違いなく東京都民に牙を剥いてくるだろう。
*1:「さあぶっ叩け、ぶっ叩け」と続くらしい。