kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

共産党がニセ科学批判の板橋区議を除名

http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20161218/1482042313#c1482055265

id:mtcedar 2016/12/18 19:01

エントリとは直接関係ない話題かも知れませんけど、板橋区議会でホタルにかこつけてナノ純銀による除染とかやり出して公金を以てニセ科学の実践とは!と追及していた共産党区議が(和解金で問題の幕引きを図ろうとする共産党を含めた全政党に反対して)党から除籍(除名)されたそうです。
https://twitter.com/samakikaku/status/810296118957350912
https://twitter.com/konamih/status/810300028594098176

さすが民主集中制の党、党の方針に一糸乱れずで内部からの批判を許さないというとこ、この辺り直近の“政権批判”側にも通じる問題だと思います。


リンクされている左巻健男氏のTwitterは下記。

左巻健男&理科の探検(RikaTan)
@samakikaku

腐った共産党一部!そう追い込んだ。絶対許せない。
RT @Only1Yori: 松崎板橋区議、日本共産党から除籍。やはりこうなったか、という感じ。日本共産党の看板を背負って当選しておきながら、…
12/18しんぶん赤旗「首都圏」

17:30 - 2016年12月17日


また、同じくリンクされているこなみひでお氏のTwitterは下記。

こなみひでお
@konamih

こなみひでおさんが左巻健男&理科の探検(RikaTan)をリツイートしました

国が権力批判を抑圧したら民主主義は崩壊する。組織が内部批判を許容することができなくなったらその組織も腐敗に向かうだけである。

こなみひでおさんが追加

左巻健男&理科の探検(RikaTan) @samakikaku
腐った共産党一部!そう追い込んだ。絶対許せない。
RT @Only1Yori: 松崎板橋区議、日本共産党から除籍。やはりこうなったか、という感じ。日本共産党の看板を背負って当選しておきながら、……


17:45 - 2016年12月17日


やれやれ。「科学的社会主義」の看板が泣こうというものですな。

こんなことを書くと、この記事に切れて、短絡的に左巻氏攻撃をやりかねない頭の弱い「共産党支持者」がいることを私は承知しているが、念のために書き添えておくと、左巻氏は共産党系の新日本出版社から著書も出している。最近、どういうわけかネトウヨのデマを真に受けて共産党幹部を揶揄したらしい菊池誠あたりの「右傾化しつつある『反ニセ科学クラスター」とは一線を画している人だと私は認識している。以前にはガクシザーさん(一時死亡説が流れた。ガクシザーさん自身が流したんだっけ?)批判でもよくお見かけした。その左巻氏の「はてなダイアリー」記事をあげておく。

ニセ科学を見抜くセンス』新日本出版社の6刷本がもうすぐできあがる。元々は日本共産党の「しんぶん赤旗」に連載した水曜エッセイ「ニセ科学」だ。

共産党にも科学が弱い議員がいると思う。元衆院議員の吉井英勝さんのような人ばかりならいいのだが。

それで赤旗紙から水曜エッセイを依頼されたとき身近な科学の話題にするかニセ科学にするか悩んだ末ニセ科学にした。案の定EM菌について反響が大きかった。支持者にニセ科学に嵌まっている人がいるとついニセ科学に甘くなりやすい。あるいは自分も信じてしまったりする。だいたいニセ科学は善意の心に忍び込む。

市民社会フォーラムで共に発表した板橋区の松崎いたる区議会議員は「ホタル」の阿部宣男氏のナノ銀除染を問題にしている。ニセ科学と闘っている存在だ。

ナノ銀除染のニセ科学性は天羽優子山形大准教授執筆の理科の探検(RikaTan)誌2016年4月号「ナノ銀除染のニセ科学」が明快だ。

松崎議員はナノ銀除染を批判したことでその提唱者の阿部宣男氏と裁判になっている。

なお、その裁判の資料は http://www.i-foe.org/h26wa29256  に公開されている。

次も参考になる。→ http://sp-file.qee.jp/cgi-bin/wiki/wiki.cgi?page=%A5%CA%A5%CE%BD%E3%B6%E4%CE%B3%BB%D2%A1%CA%A5%DB%A5%BF%A5%EB%C0%B8%C2%D6%B4%C4%B6%AD%B4%DB%CC%E4%C2%EA%A1%CB


で、その「ニセ科学・ナノ銀除染と闘う共産党議員」を共産党は除籍(除名)したってわけだ。あちゃあ、やっちゃったな、って感じ。

民主集中制の党、党の方針に一糸乱れずで内部からの批判を許さない」で思い出したのは、去年の年末に、共産党天皇臨席の通常国会開会式に出席すると決めたことだ。この時も「党の方針に一糸乱れず」やっちゃったもんね(今年1月4日)。この調子だと、小池百合子の思う壺にはまって、あの音喜多駿のいる「かがやけ」(Shine!)を含む「4島」ならぬ「4党連合」(公明、共産、民進、かがやけ)かなんかを組んで「都議会与党」にでもなりゃしないかと心配になっちゃうよ。共産党、もっとしっかりしてくれよと言いたい。

なお、板橋区の「ホタル」云々に関して、下記記事には思い出し笑いしてしまった。

蛍処分 - Living, Loving, Thinking, Again(2016年12月19日)より

板橋区」の「ホタル」? あ、思い出した! 平野貞夫曰はく、

 3月29日(火)午前、私の友人である板橋区役所ホタル飼育施設の安倍宣男理学博士から電話があった。ホタルを飼育するために、汚染された水質の改善技術で有名な人物である。

 「放射性ヨウ素放射性セシウムの数値が高くなる水道水を、70%削減できる発明ができた。蛍の飼育を参考にして、ナノ銀坦持石と骨炭などの組み合わせだ。これを小沢先生の名で世の中に知らせて欲しい」という話だった。平成19年6月、民主党代表のとき、小沢氏がホタル飼育施設を訪問して以来の交友である。

 早速小沢氏に伝えると、「大災害の中で、国民のためになるものを、政治家のパフォーマンスに使うものではない。平野さんから実務的に専門の関係機関に伝え、しかるべき機関にオーソライズしてもらい、国民のために役立つようにしてやって欲しい」ということであった。こんな場合、菅首相ならふたつ返事で飛びついてきたはずである。パフォーマンスが政治だ、と思っている政治家が圧倒的に多いわが国で、小沢氏の見識はさすがであると、改めての思いである。

 この件は、早速友人の都庁OB職員を通じて、水道局として取り組んでくれることになった。安倍博士の貴重な発明が、放射能汚染におののく国民のために役立つことをひたすら期待している。

Cited in http://rightaction.cocolog-nifty.com/blog/2011/04/70-7a5f.html


これを引用しながら、私は、

ここから読み取れるのはとにかく小沢一郎はえらいということであって、肝心要のこと、この新「発明」が具体的にどういうメカニズムを持っているのかということはわからない。読む者はこれがほんとうに凄いのかそれともトンデモに近いのかを判断することはできない。(後略)

と記したのだった。


私が思い出したのは、5年前の下記記事。いやあ、もう5年も経つんだね。歳をとると時間があっという間に過ぎ去る。


当時、平野貞夫のメルマガ記事を転載した『父さんの日記』という「小沢信者」のブログは、最新の更新が2011年10月14日だ。酔狂にも、その最新の記事をリンクしておく(笑)。


著者は今頃どうしているかな。この記事の2年後に生活の党公認で参院選に立候補した「オスプレイを絶賛した」東祥三が、そのわずか2年後に「安保法賛成、安倍晋三内閣支持」を明言したくらいだから、この御仁も今頃安倍晋三を支持しているかもしれない。それとも、小池百合子にお熱を上げているかな?

なお、なぜか平野貞夫のメルマガから引用された板橋区役所ホタル飼育施設の人の名前が「安倍宣男理学博士」となっている。正しくは「阿部宣男」である。