kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

小池百合子に「すり寄るしかない」リベラルのふがいなさ

最近ちょこまかとやっていることとして、共産党小池百合子へのすり寄りと長谷川幸洋脱原発派の腐れ縁の発掘がある。前者に関して、いたばし区民タイムスの新年挨拶で(そのうち現物を確認してコピーをとってやろうと思っている)小池にすり寄った共産党都議にして元衆院選(第43〜45回)東京11区共産党公認候補・徳留道信が、共産党の東京都の幹部であることを知った。徳留のサイトに掲載されているプロフィールを見ればすぐにわかる。下記が徳留自身が書いたと思われるプロフィールである。

プロフィール | とくとめ道信 日本共産党東京都議会議員

プロフィール


こんな人が小池百合子にすり寄っており、それに対するリベラル層からの批判がほとんど起きない。共産党幹部以下の党員や同党の支持者がこのざまでは、民進党やその支持者・シンパたちが一斉に小池へと雪崩を打つはずだ。なお蛇足だが、東京11区選出の衆議院議員はあの「トンデモの帝王」下村博文だ。「ナノ純銀除染」とは、いかにも脱原発派の心をくすぐりそうなニセ科学だから、「『右』も『左』もない脱原発」の流れに乗って、下村博文経由で「ナノ純銀除染」の除染ならぬ汚染が板橋の共産党にも及んだのではないかと私は「邪推」している。

小池百合子に甘いのは、もちろん東京の共産党幹部にとどまらず、リベラルの末端にまで及んでいる。例えばさるリベラル派のブログのコメント欄にある日、本当に悪いのは石原慎太郎であって小池都知事は被害者だ、などと書いてあった。石原慎太郎は私も安倍晋三橋下徹長谷川幸洋小池百合子(笑)と同じくらい大嫌いではあるが、石原やそのドラ息子(「最後は金目でしょ!」のおっさん。そうそう伸晃だ)など、今や極右夕刊紙・夕刊フジにさえ馬鹿にされる人たちでしかない。石原の批判などその在任中にやらなければなかったことだ。もちろんかつての石原の責任を明らかにすること自体は当然ながら必要だが、それにばかりかまけて小池百合子への批判を怠るようでは本末転倒だ。夕刊フジと一緒になって小池応援の旗を振ってどうする。

このように、この「崩壊の時代」にあっては、リベラルの人間の精神もどうしようもなく劣化していると痛感せざるを得ない。いや、もともとそんな程度だったのかもしれないが。

さとうしゅういち氏の『広島瀬戸内新聞ニュース』も、アメリカと日本のリベラルの力量差を嘆く記事を書いている。以下引用する。

「トランプ」に大学無償化・ 原発廃炉で対抗する「アメリカリベラル」と「クリントン小池」にすり寄る「日本リベラル」 : 広島瀬戸内新聞ニュース(社主:さとうしゅういち)(2017年2月7日)

アメリカも日本も小選挙区制の国です。

また、ともに、トランプと安倍という、古い田舎政治家タイプ(田舎お金持ちと重厚長大を支持基盤としている)の首脳が21世紀に登場しています。

しかし、両国の違いは大きい。

それは対抗するリベラルの力量の差です。

アメリカリベラルの民主党のクオモニューヨーク知事は、公立大学の無償化を決断し、原発廃炉を後押ししています。

日本のリベラルは、東京では、日本版ヒラリー・クリントンとも言える小池百合子知事に「すり寄るしかない」的な風潮になっています。

大都市のグローバルインテリを基盤とするヒラリー・クリントン的な政治の焼き直しの小池知事であっても、東京都政では、財政が豊かなので一定程度庶民にも恩恵はあるでしょう。言い換えれば、財政が豊かなために小池さんは左派にも大手企業にもウケる政策をとれるだけの話です。

しかし、小池さんが総理になった場合には、日本全国では、弱者から切り捨てられることになりかねないでしょう。


財源に困らない東京都の知事だから、かつてマーガレット・サッチャー解散総選挙直前にやった庶民向けの財政政策も日常的にとれる。それを武器にして、日本国の総理大臣に成り上がる。それが小池百合子の野望であることはあまりにも露骨に明らかだ。小池にとってライバルは安倍晋三ではなく稲田朋美らだから、小池が安倍と正面衝突する作戦などとるはずがない。だから「信長の野望」ならぬ「百合子の野望」の全国統一の過程では、駆逐されていくのは自民党よりもむしろ民進党共産党だ。その例はたとえば夏の都議選で目撃できるはずだ。もちろん都議会では自民党議席も大きく減るかもしれないが、その代わりに当選するであろう「小池新党」の面々は、音喜多駿を筆頭とする過激な新自由主義者たちであって、彼らはもちろん政治思想的には極右だから、最終的には(小池与党としての)自民党に合流することになるだろう。もちろん他の選択肢として「新・新進党」の結成もあり得るが、今のところ民進党の協力など一切必要ないくらい小池の人気は高い。安倍晋三にとっては改憲さえ達成できれば自民党の東京都議たちがいくら落選したって知ったことではないし、都議選で民進党共産党が退潮するメリットの方がずっと大きいので、都議選などなるようになれとしか思っていないに違いない。だから、安倍晋三は都議選の前には衆議院を解散しないと私は確信している。都議選での小池新党躍進は、安倍の改憲推進のためにプラスにこそなれマイナスには全くならない。

小池百合子は過激な新自由主義者だから、仮にこの女を総理大臣にしてしまったら、それこそ日本版サッチャーの登場だ。日本版サッチャー首相は、任期の終わりの頃には人頭税でも導入しかねない。さとうさんの書く通り、「弱者から(順番に)切り捨てられる」ことになる。もちろん、改憲も仮に安倍晋三が成し遂げられなかった場合にも安倍と同じ路線で突き進む。フォークランド戦争ならぬ尖閣戦争も引き起こすかもしれない。

小池百合子の野望など絶対許してはならない。それなのに東京の共産党の重鎮が小池百合子にすり寄り、それに対する批判がろくすっぽ起きない。

リベラルたちのあまりのふがいなさに、怒りが収まらない。

本当は長谷川幸洋批判に腰が引ける脱原発派やリフレ派についても書きたかったが、時間になったのでそれは別の記事にする。