kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

原真人(笑)は論外

http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20170104/1483485364#c1483485964

id:mtcedar 2017/01/04 08:26

その一方で朝日新聞では、経済右派の原真人が「経済成長は例外」と脱成長を当然視する一文を1・2面にわたって掲載していましたとさ。

http://www.asahi.com/articles/ASJDY5DR2JDYULZU005.html

ああ、あの人はもう「原真人(笑)」という表現で十分でしょう。上記リンク先の記事は引用するのもあほらしい。

この原真人(はら・まこと)って人、1961年生まれで日本経済新聞社入社後、1988年に朝日新聞社に転じた人らしいです。日経に少しだけいて、30年近く朝日にいる、朝日新聞社経済部を象徴するような人。2007年に論説委員になり、2011年編集委員。朝日の幹部級記者だから当然相当な高給取りでしょう。上記リンク先の記事には多数の「はてなブックマーク」がついていて、人気ブックマークの筆頭はなぜか変なブコメですが、それらの例外を除くと概ね評判はさんざん。私は原がひどいのは当たり前で、何を今さらという気がしますが。むしろ、原叩きに乗っている一人である飯田泰之のような「再分配も重視するリフレ派」の無策こそ強く批判されるべきだとも思いますが、そうは言っても飯田の原批判は妥当、つまり原は飯田泰之にさえ批判されて当然かと思います。

ただ、今年の朝日の正月特集*1に原が中心的な役割を果たしているらしいことは、元旦一面トップの記事に「歴史の『断層』 その先は」なるコラムを書いていることからもわかります。このあたりが、近年斜陽の傾向が著しい朝日が、自らの没落の原因を全く理解していない表れと思われます。

原の書く記事に共感するのは、中央線沿線とか田園都市線沿線とか鎌倉とか阪神間の阪急沿線とかそのあたりじゃないかとも思います。そして、それは小池百合子に拍手喝采する住民の多い地域でもあり、ということは昨日批判した小池百合子を持ち上げる毎日新聞山田孝男と原真人(笑)とは、全然違うことを書いていても、根っこは同じってことですね。朝日も毎日も、今年もまた没落していくのでしょう。一昔前、阪急と阪神の合併がありましたが、今度は朝日と毎日のダメ「リベラル」新聞同士の合併があるかも、と思ってしまう今日この頃です。もっとも、関西で比較的部数の多い毎日と、関西に拠点のない中日・東京との合併の妄想も、もうずいぶん前から私の脳内にありますけど。

蛇足ながら、ゼロ成長だのデフレだのが利益になるのは、富裕層や中の上の人たちであるのは当然のことで、以前この日記に「デフレこそ庶民にとってありがたい」という妄論を力説した人がいましたが、この人は、同じコメントだったかほぼ同時期に書いた別のコメントだったか忘れましたが、自らの年収自慢をしていました(富裕層とまではいえませんが、明らかに中間層のうち上の方に属する数字でした)。その時、ああ、この人は馬脚を現したなあと思いましたっけね。原真人(笑)の記事は、こういう人たちの琴線に触れるんだろうと思います。

結論。原真人(笑)は論外。これで十分でしょう。

*1:「我々はどこから来てどこへ向かうのか」というタイトルは、1978年夏に故黒田清率いる読売新聞大阪社会部が組んだ特集「われわれは一体なにをしておるのか」をもじったものじゃないかな。サブタイトルも大阪読売の「『34年目の民主主義』を考える」に対して今年の朝日は「試される民主主義」になっていて対応する。でも記者の精神は黒田清と原真人では対極だろう。