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古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

豊洲市場 基準の79倍のベンゼン検出 移転判断に遅れも(NHK)/なぜか反応が硬い小池百合子と音喜多駿

これはまたとんでもない調査結果が出てきた。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170114/k10010839671000.html

豊洲市場 基準の79倍のベンゼン検出 移転判断に遅れも

1月14日 18時30分

東京・築地市場の移転時期を判断するうえでの1つの指針となる豊洲市場の地下水のモニタリング調査で、最大で環境基準の79倍となるベンゼンが検出されたなどとする最終調査の結果が公表されました。「専門家会議」は引き続き地下水の調査を行う必要があるとしていて、安全性の確認が長引けば移転の判断に向けたスケジュールが遅れる可能性もあります。

豊洲市場の地下水のモニタリングの最終調査は、去年11月から先月にかけて行われ、14日に開かれた「専門家会議」で調査結果が公表されました。

それによりますと、調査を行った201か所のうち、およそ70か所で最大で環境基準の79倍となるベンゼンのほか、検出されないことが環境基準となるシアンが検出されたことなどがわかりました。

東京都の小池知事は去年8月、築地市場の移転の延期を決めた理由として、今回のモニタリング調査が終了していなかったことを挙げ、移転時期を判断するうえでの1つの指針として最終調査の結果が焦点となっていました。

調査結果について、専門家会議の平田健正座長は詳しい分析が必要としたうえで、「ベンゼンの濃度の高かった場所など、代表的な地点を選んで再び地下水を調査する」などと述べ、引き続き地下水について調査を行う必要があるという認識を示しました。

前回、8回目の調査では合わせて3か所から最大で環境基準の2倍弱となるベンゼンヒ素が検出されていますが、今回の最終調査ではより高い数値で、さらに広い範囲で環境基準を超える有害物質が検出されたことから、安全性の確認が長引けば移転の判断に向けたスケジュールが遅れる可能性もあります。

専門家会議 引き続き調査行う必要ある

豊洲市場の地下水のモニタリング調査で、最大で環境基準の79倍となるベンゼンが検出されたなどとする最終調査の結果がまとまったことについて、豊洲市場の安全性を検証する専門家会議は、結果の詳しい分析を進めるとともに、今回で終了とせず、引き続き調査を行っていく必要があるという認識を示しました。

専門家会議は14日に開かれた会合で、豊洲市場の地下水のモニタリングの最終調査の結果について公表し、調査を行った201か所のうち、およそ70か所で、最大で環境基準の79倍となるベンゼンのほか、検出されないことが環境基準となるシアンが検出されたことなどを明らかにしました。

この結果について、専門家会議の平田健正座長は「今回の結果は、これまでとあまりにも傾向が違っている。データを見てすぐに、なぜこうなったのか説明するのは難しい」と述べ、結果の詳しい分析を進める考えを示しました。
そのうえで、「ベンゼンの濃度の高かった場所など、代表的な地点を選んで再び地下水を調査する」などと述べ、今回のモニタリング調査で終了とせず、引き続き、地下水について調査を行っていく必要があるという認識を示しました。

14日の専門家会議では、今後の調査にあたっては、これまでの水の採取の方法を検証するほか、民間機関にも調査を依頼して結果をクロスチェックするなど新たな手法を採り入れることで、より詳細な安全性の確認を進めるべきだという意見が出されました。

小池知事「想定超え 驚いている」

東京都の小池知事は今回の結果について都内で記者団に対し、「想定を超えている。前回・8回目の調査結果から類推して数値は高いのかなと思っていたが、それを超えていて、ある種、驚いている。今回の調査は去年8月に移転延期を判断しなければ飛ばされていた調査なので最後までやってよかった」と述べました。

そのうえで移転について、「どのような方向性を持つかは、まさに専門家会議で議論いただければと思う。専門家会議と有識者による都のプロジェクトチームでダブルチェックができればいい。安心安全は生鮮食料品を扱う市場は勘案しなければならず、科学的な分析が何よりベースになるべきだ」と述べ、市場の安全性の確保を最優先に判断する考えを示しました。

さらに小池知事は、豊洲市場の安全性をめぐる問題が夏の東京都議会議員選挙の争点になるかと問われたのに対し、「争点はいくつもあるかと思うが、これまでの流れに関わってきたのは都議会だ。そういったことも避けられないのではないか」と述べ、争点の1つになるという認識を示しました。

移転に向けたスケジュールに遅れも

豊洲市場への移転について、小池知事が去年11月に示した行程表では、地下水のモニタリング調査の結果などを基に、ことし4月に専門家会議が豊洲市場の安全性の検証結果と必要な対策を取りまとめ、5月に都のプロジェクトチームが採算性なども検証し報告書を作成するとしていました。

そして、環境アセスメント=環境影響評価の審議を経て、夏ごろに小池知事が移転についての最終的な判断を行ったうえで、早ければことしの冬から来年春に移転する環境が整うとしていました。

一方で、小池知事は去年8月に移転の延期を決めた際に、地下水のモニタリング調査が終了していないことを挙げていて、移転時期の判断材料として最終調査の結果が焦点になっていました。

合わせて9回のモニタリング調査のうち、7回については環境基準を超える有害物質は検出されませんでしたが、前回、8回目の調査で、青果棟の敷地内の2か所から環境基準の1.4倍と1.1倍に当たるベンゼンが、別の1か所から環境基準の1.9倍のヒ素が検出されました。

今回の最終調査では、前回に比べてより高い数値で、さらに広い範囲で環境基準を超える有害物質が検出されたため、安全性の確認が長引けば移転に向けたスケジュールが遅れる可能性もあります。

専門家「すぐに影響が出る水準ではない」

豊洲市場の地下水のモニタリングの最終調査で、最大で環境基準の79倍となるベンゼンが検出されたことについて、土壌汚染などの環境問題に詳しい京都大学大学院工学研究科の米田稔教授は、NHKの取材に対し、「リスクの再評価が必要な数値だとは思うが、豊洲市場の土壌汚染対策は有害物質を封じ込めることが目的であり、ありえない数値ではない。仮にこの水を飲み続けるようなことがあれば、健康に影響を及ぼす可能性もあるが、微量を飲んだからといってすぐに影響が出る水準ではない。そもそも豊洲市場では地下水を飲み水などとして利用しないことになっている」と話しました。

そのうえで米田教授は「ただ、ベンゼンは揮発するので、地下水をしっかり管理することが重要であり、それによって科学的に安全かどうかを証明すべきだ」と述べ、豊洲市場に設けられた管理システムで、地下水の上昇を抑えるなどの対策が必要だという認識を示しました。

築地の仲卸業者「東京都を信用できなくなった」

14日の専門家会議を傍聴した築地市場の仲卸業者からは、「今回の結果を見て東京都を信用できなくなった。このままでは、小池知事も安全宣言を出したくても出せないと思う。私たちが安心安全な市場を作ることができるようしっかり考えてほしい」などという厳しい意見が出されました。

また、卸や仲卸などの団体で作る築地市場協会の伊藤裕康会長は「結果を聞いてびっくりしている。どうしてこんな数値が出たのか早く解明してほしい。知事に対して年度内の移転判断を求める考えは変わっていない」と話していました。

NHKニュースより)


小池百合子の反応が硬い。小池応援団の "Shine" もとい「かがやけ」(元みんなの党系)に属する新自由主義者である音喜多駿の反応も同様だ。


上記記事の著者である音喜多は、

今回の数字を持って豊洲市場の危険性や移転の可否について論じるのは早計です。あまりにもイレギュラーな数字ですから、まずは追加の調査結果を冷静に待つ必要があります。

と書いている。

この件に関するTwitterより。

https://twitter.com/gaitifujiyama/status/820221739619655680

ガイチ
@gaitifujiyama

元地主である東京ガスが言ってた通りの結果であった。そうした事前指摘を飲み込み話を決めた当時の副知事浜渦の話を聞きたいね。今は小池サンのソバにいるらしいじゃない?表に出て来いよ/豊洲市場 基準の79倍のベンゼン検出 | NHKニュース http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170114/k10010839671000.html

2:51 - 2017年1月14日


https://twitter.com/gaitifujiyama/status/820230901283966979

ガイチ
@gaitifujiyama

この結果は知事にしたら誤算だっただろうな。よもやの展開の連続で本当に移転ができなくなりそうな事態に陥っとるわけでね。自分からは降りる事は出来ない状況になってる。このまま事態が好転しないならば、どこかで見切り、豊洲を諦めなきゃならない。これから先、広げた風呂敷のたたみ方が実に難しい

3:27 - 2017年1月14日

築地市場移転問題は、小池百合子にとっては人気取りのための手段に過ぎず、来年夏の移転を決めたあとは別の人気取りの手段を次々と繰り出すつもりなのに違いない。予想外に深刻な結果が出て、小池は「しまった」とでも思っているのではないか。小池の手下として動いている音喜多の文章にも狼狽が感じられる。

なお、小池百合子浜渦武生の癒着について、下記『きまぐれな日々』の記事で、少し触れたことがある。といっても、週刊誌の記事からの受け売りだが。

 小池に投票しないまでも、増田寛也が当選するよりは小池で良かったと言わんばかりの記事を書く「リベラル」のブログもある(いつものあそこですけど)。最近になって、都知事時代の石原慎太郎の腹心だった浜渦武生小池百合子と手を握って「都議会自民のドン」(内田茂)に復讐しようとしている、などという地方政界のゴシップ記事に接して「ドロドロして来た小池都政」などと気を揉むナイーブさはまことに救いがたい。そもそも、石原慎太郎の後継者だった猪瀬直樹が「都議会自民のドン」を批判する意見発信を都知事選前から行っていたことを考えれば驚くほうがおかしい。確かに石原慎太郎自身は小池を「厚化粧」などと罵倒して増田寛也を応援したが、それは慎太郎の倅であり、かつ小池百合子と仲の悪いあの無能な石原伸晃増田寛也を推薦したから(要するに単なる「親バカ」)に過ぎない。

 都知事選や都政をめぐって「リベラル」が小池百合子に親和的な態度をとった悪影響は、至るところに噴出していると見るべきであろう。


上記引用文で少し触れたように、浜渦や猪瀬直樹などは「都議会のドン」内田茂と対立し、「敵の敵」小池百合子についている人間である。引用文中の「リベラル」ブログは、そんな猪瀬による「都議会のドン」に対する悪口を、「猪瀬が大批判」などとタイトルに仰々しく銘打った記事を2度までも公開し、猪瀬の言い分を大々的に宣伝するありさまだった。その猪瀬が舛添要一と対立関係にあることはいうまでもない。これを「敵味方」の図式で示すと、「小池・音喜多・猪瀬・浜渦」対「都議会のドン(内田)・舛添」とでもなるのだろうか。何のことはない、自民党の内紛に過ぎないのだが、より過激な新自由主義を奉じる前者を私がより強く嫌悪することはいうまでもない。その前者に蓮舫野田佳彦(野ダメ)らの民進党やら「リベラル」ブログやらがすり寄っている。

彼らはいったいいつまでテレビのワイドショーやタブロイド紙が煽り立てる小池人気に振り回される愚行を続けるのだろうか。