kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

安倍政権の存続そのものが日本国にとって最大の「安全保障リスク」だ

もとは同じ「日本会議」人脈の極右人士たちである安倍晋三・昭恵夫妻、籠池泰典・諄子夫妻、松井一郎大阪維新の会三者が、今や三すくみの内ゲバの様相を呈している。

「極右勢力が仕掛けた思想戦」に端を発したとみるべき「森友学園事件」が、ここにきてその極右勢力内の内ゲバとなったことに関して、思想的問題を棚に上げてそれ以外の問題点についていえば、最初から脆弱だったとみるほかない日本政府(安倍政権)の危機管理体制が、さらにその危機管理能力を大きく低下させ、安倍政権の存続そのものが日本国にとって最大の安全保障リスクになっていることが挙げられる。

2月末に上久保誠人「森友学園問題に見るスキャンダルが安全保障リスク化する懸念」を指摘し、「このようなスキャンダルで安倍首相が辞任するようなことは望まない」と書いたが、籠池泰典が証人喚問の場で笑いを呼んだ表現を借りれば「事実は小説よりも奇なり」であって、現実には上久保の主張とは正反対に、安倍政権の存続そのものがまぎれもなく大きな「安全保障リスク」であることが明らかになった。森友学園事件(アッキード事件)への安倍政権のお粗末な対応ぶりは、その事実を広く世に知らしめた。

郷原氏が

森友学園問題は、国家予算、外交、防衛等の問題と比較すれば、とるに足らない些細な問題である。しかし、その問題で、籠池氏一人に、翻弄され、狼狽し、危機対応の誤りを繰り返している首相官邸の対応を見ていると、この状態で、一層緊迫化する北朝鮮問題など、国家としての重要問題への対応は大丈夫なのかと、不安にならざるを得ない。("昭恵夫人Facebookコメントも“危機対応の誤り”か | 郷原信郎が斬る" より)

と書いた通りだ。

なお、郷原信郎籠池泰典の証人喚問の前日(3/22)にも、安倍政権の拙劣な危機対応を指摘・批判する下記記事を公開している。


とりあえず、日本国の安全保障リスクをこれ以上高めないためにも、安倍内閣の総辞職が必要だ。

ネットを見渡してみると、安倍政権が倒れれば衆議院の解散と総選挙を行わなければならないなどと誤解している人たちがいるが、もちろんそれは誤りであって総理大臣の交代に解散・総選挙は不要だ(直近では鳩山由紀夫から菅直人、及び菅直人から野田佳彦への首相交代を想起されたい)。とりあえず自民党内で「安倍よりマシ」な人間、つまり稲田朋美のような危機管理能力が安倍晋三よりもっと低い論外の人間を除く誰か*1に総理大臣の座を譲るべきだと強く思う今日この頃なのである。


[追記]
「安倍政権の存続そのものが最大の安全保障リスク」というより、「安倍晋三その人が最大の安全保障リスク」と書いた方が適切だったかもしれない。まあこのままで行くか。

*1:たとえば2007年の福田康夫に相当する人物を想定している。残念ながら現在の政治家では適任者の名前が思い浮かばないが(笑)、とりあえず極右人脈を外せばたいていの政治家は安倍晋三よりはまだマシであろう。