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古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

「自民堅調、希望伸びず立憲に勢い 朝日新聞情勢調査概況」

衆院選では公示された週末に最初の情勢調査の報道が出ると相場が決まっているが、朝日が出してきた。

http://www.asahi.com/articles/ASKBC5D4HKBCUZPS001.html

自民堅調、希望伸びず立憲に勢い 朝日新聞情勢調査概況
2017年10月11日22時28分

 22日投開票の衆院選について、朝日新聞社は10、11の両日、4万人以上の有権者を対象に電話調査を実施し、全国の取材網の情報も加えて選挙戦序盤の情勢を探った。現時点では、①自民党単独過半数(233議席)を大きく上回りそうで、小選挙区比例区とも堅調②希望の党は伸びておらず、代表の小池百合子都知事のおひざ元の東京でも苦戦③立憲民主党は公示前勢力(15議席)の倍増もうかがう勢い――などの情勢になっていることが分かった。

 調査は10〜13日の日程で実施。10、11両日は、全289小選挙区の中から、全国の「縮図」となるよう選んだ約半数の小選挙区有権者を対象とし、11日時点での概況を読み取った。調査時点で投票態度を明らかにしていない人が小選挙区で4割以上、比例区でも4割近くおり、今後、情勢が大きく変わる可能性もある。

 自民は現時点で、公示前勢力(284議席)を上回るかは微妙だが、単独過半数を大きく上回りそうだ。野党への投票意向が希望や立憲などに分散していることも背景にある。小選挙区では200議席を超え、比例区も前回2014年衆院選で獲得した68議席の確保をうかがう。公明は公示前勢力(34議席)を確保できるかどうか。

 希望は、小選挙区比例区ともに追い風が吹いていない。公示前勢力の57議席を上回る可能性はあるが、比例区では小池代表の地盤である東京ブロックでも、立憲と競り合っている状況だ。

 立憲は、勢いでは希望をしのぐ。比例区では北海道ブロックで自民と、南関東、近畿などのブロックでは希望とほぼ互角の戦いを展開、希望に迫る議席を確保する可能性もある。

 共産は小選挙区での議席獲得も視野に入るが、公示前勢力(21議席)を確保できるかどうか。日本維新の会も公示前勢力(14議席)の確保をめざし、比例区の近畿ブロックでは自民に次ぐが、大阪以外の広がりが見られない。社民は公示前勢力(2議席)の維持に懸命だ。

     ◇

 調査方法 10、11日の調査は、全289小選挙区から、全国の「縮図」となるよう統計的に選んだ約半数の144小選挙区有権者を対象に、コンピューターで無作為に作成した固定電話番号に調査員が電話をかけるRDD方式で実施。そのうえで選挙区の調査結果を約2倍し、比例区では各地域の有権者数などを勘案して全体の情勢を推計した。

 縮図として選んだ約半数の選挙区は、過去の衆院選での各党の獲得議席数、地域的なバランスなどを考慮。激戦などが予想される注目区でも、10、11日では必ずしも調査対象になっていない選挙区がある。

 各選挙区の有効回答の目標数は300。有権者がいる世帯と判明した番号は全国で計7万5190件、有効回答は計4万2746人。回答率は57%。

朝日新聞デジタルより)

週刊誌や『日刊ゲンダイ』などは、やれ自民党が50議席減らすとか70議席減らすとか、「希望失速90議席」などと書いていたが、野党第一党が分裂したばかりか、鳴り物入りでその野党第一党の片割れを吸収した新党が早々と失速したとあっては、小選挙区制下の選挙においては第一党たる自民党に有利に働くのはあまりにも当たり前だ。そんなことは予想できない方がおかしい。中学生にだってわかる話だ。

私はもっと自民党議席を増やしまくるだろうと思っていたが、そこまでは行きそうにないのはやはり有権者の間に安倍晋三に対する不信や不満が高まっているからだろう。しかし、苦境に立つはずだった安倍をもののみごとにアシストしたのが小池百合子(や前原誠司小沢一郎その他)と「希望の党」(=小池ファ★スト)だった。

希望の党は自民を脅かすどころか伸び悩んで立憲民主党にも迫られているらしいが、「踏み絵」を踏むことで「変節漢の政党」対「筋を通した政党」という印象を自ら有権者に与えたのだから自業自得だ。

どうせ自民党が勝つのなら、無所属で立候補した前原誠司や比例重複立候補をせずに格好をつけた細野豪志なんかは自民候補に負けて落選すれば良いのに、と思った。

今回の政変の仕掛け人と思われる小沢一郎は、希望の党苦戦の情勢を見て急に共産党にすり寄っているが、これはあまりにも見苦しい。希望の党立ち上げの時に小池百合子と「脱原発」で共闘できると決め込んで狂喜乱舞しながらあっさり小池に「排除」されて赤恥をかいた菅直人ともども、晩節を汚しているとしか思えない。

希望の党から立候補した小沢の元秘書たちはさぞ苦り切っていることだろう。