kojitakenの日記

古寺多見(kojitaken)の日記・はてなブログ版

富岡八幡宮の女性宮司を弟の元宮司が殺害して自らも自殺

横綱の暴行事件に続いて、相撲の総本山(?)で宮司殺人事件が起きた。それも、犯人は被害者の弟の元宮司で、この男自身も殺害後愛人(?)を道連れにして自殺した。

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20171208/k10011250681000.html

宮司を弟が殺害その後自殺か 3人死亡1人大けが 東京 江東区

12月8日 4時03分

江戸時代に創建された都内有数の神社、東京・江東区の「富岡八幡宮」の近くで、7日夜、男女4人が血を流して倒れているのが見つかり女性の宮司など3人が死亡、1人が大けがをしました。宮司の弟とその知人の女が宮司を殺害したあと自殺するなどしたと見られ、警視庁は家族間のトラブルがあったと見て捜査しています。

7日午後8時半ごろ、東京・江東区富岡の路上で、近くの富岡八幡宮宮司の富岡長子さん(58)と運転手の33歳の男性が、車から降りた直後に男女に刃物で切りつけられました。2人は病院に運ばれて手当てを受けましたが、長子さんはまもなく死亡し、男性も腕などに大けがをしました。

警視庁によりますと、切りつけたのは長子さんの弟の富岡茂永容疑者(56)と知人の女と見られ、いずれもすぐ近くで血を流して倒れているのが見つかり、まもなく死亡しました。

現場は、東京メトロ門前仲町駅から300メートルほど東の住宅街で、近くには血のついた日本刀やサバイバルナイフが複数落ちていていたということです。

これまでの調べで、茂永容疑者が女と一緒に長子さんや運転手を襲ったあと、さらに女を殺害して自殺したと見られるということです。

警視庁は、殺人の疑いで詳しいいきさつを調べるとともに、家族間のトラブルがあったと見て捜査しています。


事件を目撃した男性「驚いている」

事件を目撃した近所に住む30代の男性は「神社の近くの道路にスーツ姿の男性がうずくまるようにして倒れていたので、急病人かと思って様子を見に行ったら、右の脇腹のあたりが30センチくらい切れていて、血が出ていた。日頃からなじみがあるところなので、驚いている」と話していました。

また、この男性と一緒にいた30代の女性は「男性が倒れていた現場に警察官が来ていて、刀を持った女性が立ち去っていたと聞いた。下町でふだんは静かな場所なので、こんなことが起きてただただ言葉がない」と話していました。
富岡長子さんと長子さんの弟の茂永容疑者の幼なじみの男性は、長子さんについて、「子どものころから頭の回転が速い人で、大人になってからは富岡八幡宮の事務的な部分を取りしきっていた。急にこんなことになって驚きというか言葉にならない」と話していました。
また、茂永容疑者については「子どものころから活発でやんちゃな人で、父親から宮司を引き継いだが、さまざまなトラブルがあって宮司を解任されたと聞いた。最近はどこに住んでいるかもわからなかった」と話していました。

NHKニュースより)


昨夜(12/7)の報ステ(後半)とNews23では、富岡八幡宮関係者によるトラブルで、宮司も関係しているとは報じられたものの、被害者や犯人の名前は出さなかった。しかし、その時点で被害者の女性が富岡八幡宮宮司であろうとはその時点ですぐにピンときた。そして朝起きてテレビをつけるとその通りだった。

なぜ名前が報じられる前にわかったかといえば、富岡八幡宮宮司職をめぐるトラブルは以前から何度も報じられ、よく知られていたからだ。今年9月には富岡八番宮が神社本庁から離脱して話題になっていた。

http://www.asahi.com/articles/ASKBC34XWKBCUTIL008.html

深川の八幡さま、神社本庁を離脱 注目集まる決断の背景
編集委員・藤生明
2017年10月13日11時24分

 江戸三大祭りの一つ、「深川八幡祭り」で知られる富岡八幡宮(東京)が、神社本庁から離脱した。有名神社の離脱は各地で例があるが、同八幡宮のかつての宮司は本庁黎明(れいめい)期の事務総長。神社界の立て直しに奔走した人物ゆかりの神社と、本庁との間で何が起きているのか。

 同八幡宮は江戸初期の創建。将軍家の保護を受け、「深川の八幡さま」として信仰を集めてきた。江戸勧進相撲の発祥の地として、「横綱力士碑」など、相撲関連の石碑が境内に立つ。

 その有名神社が本庁からの離脱を決めたのは5月末の責任役員会。決定内容を社頭で公示し、本庁に離脱を通知した後、8月末、宗教法人を所管する都に離脱のための神社規則変更を申請し、9月28日に認証の通知があった。

 同八幡宮代理人を務める佐藤歳二弁護士によると、先代宮司が退任し、2010年に娘の富岡長子氏を宮司にするよう神社本庁に具申。ところがその後、数度の具申にもかかわらず、発令はなかったという。

 「地元の総意を本庁がくもうとせず、6年以上も放置するのはどうなのか。理由を照会しても、正面からの回答はなかった。今の本庁との信頼関係が失われた。当社は多くの氏子に支えられ、離脱のデメリットも考えにくい」と話す。

 一方の神社本庁総務部神社課は「今回のことで、本庁からお話しすることはない」としている。

 この離脱が注目される理由は、…

朝日新聞デジタルより)


離脱直前には週刊誌にも取り上げられていた。下記は週刊ポストの記事。

https://www.news-postseven.com/archives/20170906_609709.html

神社本庁から有力神社が続々離脱、改憲賛同署名集まらぬ状況
2017.09.06 07:00

 全国約8万の神社を統括する「神社本庁」から傘下にある有力神社の離脱騒動が相次いでいる。

 大相撲の起源とされる「江戸勧進相撲」の発祥で、江戸三大祭である「深川八幡祭り」でも知られる東京・富岡八幡宮は、今年になって離脱の動きが取り沙汰されてきたが、「現在、離脱について手続きを進めております」(広報担当)と正式表明。原因は「富岡八幡宮宮司に指名した人物を、神社本庁が承認しなかった」という“人事トラブル”だといわれている。

 同じく全国約4万4000ある八幡宮の総本社、大分・宇佐神宮でも離脱の動きがある。

宇佐神宮権宮司(ナンバー2)と神社本庁の間で『誰を次の宮司にするか』をめぐり対立が起き、権宮司は罷免されてしまった。しかしこの権宮司は代々、宇佐神宮宮司を務めてきた家柄のため、内部にいまだ支持派が多い。権宮司派が神社本庁からの離脱を主張しているため、内部でも対立が続いている」(宗教専門紙記者)

 宇佐神宮側は「離脱は元権宮司が勝手に言い出したこと。神社本庁から離脱する動きはない」(顧問弁護士)というが、予断を許さない。

 神社本庁からの離脱の動きは年々加速している。2005年からの10年間で214もの神社が離脱し、中には石川県の気多大社(2005年)、京都府の梨木神社(2013年)などの有力神社も含まれる。

 神社本庁の求心力が低下すると、影響を受けるのが安倍政権の進める改憲の動きだ。神社本庁はかねて憲法改正を推進しており、2016年には改憲を目指す団体とともに全国の傘下神社の境内で約700万もの改憲賛成の署名を集めた。

神社本庁政治団体神道政治連盟の国会議員懇談会現会長は安倍首相。首相にとって神社本庁改憲への動きを草の根で広げる重要な支持基盤なんです。ところが、氏子や参拝者が多く金銭的に余裕のある神社ほど、神社本庁の管理から離れようとする傾向が出てきた。このまま有力神社の離脱が相次げば、安倍首相の改憲を後押しするパワーも弱まってしまう」(前出・専門紙記者)

 署名の“神頼み”が通じなくなるか。

週刊ポスト2017年9月15日号


神社本庁といえば右翼思想の総本山として悪名高い。日本会議の「親米右翼」に対して神社本庁は「反米右翼」だとの指摘もあるが、深川八幡宮の女性宮司を認めなかったのは、安倍晋三を含む右翼が女性天皇女系天皇を認めたがらない*1のと同じノリだったのではないかとずっと疑っていたのだった。

そこにもってきて今回の悲惨な殺人事件。日本刀で殺害などいかにも右翼らしいと思わせるが、あまりの恐ろしさに身の毛もよだつ。

これを機に、百害あって一利なしの神社本庁など解体に追い込むべきだと思う今日この頃なのだった。

*1:そのくせ安倍晋三は、父方の祖父・安倍寛ではなく母方の祖父・岸信介を崇拝し、実父の安倍晋太郎の晩年には晋太郎に冷たく接した人間なのだが。